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教員採用試験に向けて

 教職大学院に勤める特命教授の仕事の一つに、学卒院生(ストレート・マスター)の教員採用試験の受験に向けた指導がある。

 学卒院生のなかには、学部時代に教員採用試験に合格し、採用猶予の措置で教職大学院に進学してきた人もいる。しかし約半数は、学部時代に未受験だったり合格できなかったりで、院生として試験を目指すことになっているのだ。

 第一次の筆記試験に向けた勉強については、基本的に本人に委ねられている。特命教授の役割は、論文、面接、模擬授業などについて、希望者にマンツーマンで指導をすることだ。そのなかで、最も時間をかけるのが個人面接の練習である。

 ・・・ただし初回については、院生一人ひとりと対話をすることを大切にしていきたいと考えている。具体的には、次のような内容について質問をしてみたい。

・教員になろうと思ったきっかけ
・(子どものころを振り返って)心に残っている先生
・中学校、高校、大学時代の部活動やサークル
・アルバイトの経験
・教育実習や学校ボランティア活動での思い出
・特技、資格、趣味
・自分の長所と短所
・ストレスの解消法
・これまでに最も困難だと感じたことと、その解決方法
・人との関わりで心に残っていること
・教員として大切だと思うこと
・教員になるに際して不安に感じていること
・教職大学院に進学した理由
・最近のニュースで印象に残っていること
・「いじめ」や「不登校」についての考え

 これは、あくまでも一部である。また、対話のなかでさらに掘り下げたり、内容を広げたりしていきたいとも考えている。


 実は上述した質問のなかには、教員採用試験の面接でよく訊かれる内容も含まれている。

 ・・・大学によっては、試験に向けた詳細なマニュアルを準備し、模範解答を丸暗記させるような指導をしているところもあるようだ。しかし、そうした指導では、どこかでメッキが剥がれてしまうのではないかと思う。

 まずは、対話をとおして院生一人ひとりの経験や知識などを掘り起こし、こうした内容について自分の言葉で語れるようにしていきたい。

 そして本番の試験では、面接官と対話をしてもらいたいと思っている。

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