招かれざるOB
夏休みの部活動やサークル活動に、すでに卒業したOBやOGが顔を出すことがある。
差し入れをしてくれたり、練習相手や相談相手になってくれたりして歓迎される者もいれば、後輩たちから、
(嫌な先輩が来た)
と、煙たがられる者もいることだろう。
後者の共通点は、
・やたらと先輩風を吹かせて偉そうにする
・練習内容に細かく口をはさむ
・自分が現役時代の武勇伝を語る
・・・などだと思われる。
ここ何年間かコロナ禍のために中止していた夏合宿を、今年は復活させる部活動やサークル活動も多いと聞く。そこへ顔を出そうと考えているOB・OG諸氏には、次の言葉を贈りたい。
「口は出さずに、差し入れを出せ」
・・・大学の教職課程や教職大学院に籍を置く「実務家教員」も、一歩間違えると、
・偉そうにする
・細かく口をはさむ
・過去の武勇伝を語る
という、先ほどの「嫌な先輩」の3条件に当てはまってしまう可能性があると思う。
そもそも、ここ数年の「教員不足」「コロナ禍」「GIGAスクール構想」などにより、学校教育は大きく様変わりをしている。もちろん、時が経っても変わらない「不易」の内容もたくさんあるが、「元・校長」や「元・指導主事」という過去の経験や肩書だけで通じるほど甘くはない。
アンラーニング(学び直し)が不可欠なのだ。
そして、それは「差し入れ」程度で誤魔化せるものではない。自戒を込めて。
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