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「社会で許されないことは、学校でも許されない」
福岡県大川市の市立中学校で、59歳の教諭のあごを蹴ってけい椎捻挫などのけがをさせたとして、中学3年生の男子生徒が傷害の疑いで逮捕された。
大川市の市立中学校で、59歳の教諭のあごを蹴ってけい椎捻挫などのけがをさせたとして、中学3年生の男子生徒が傷害の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、大川市の市立中学校に通う中学3年生の男子生徒(15歳)です。
警察によりますと6月4日、学校の図書館で59歳の女性教諭のあごをひざで蹴ってけい椎捻挫やあごの打撲などのけがをさせたとして、傷害の疑いが持たれています。
教諭は一時、気を失って大川市の病院に搬送され、通院による治療が必要だということです。
当時は昼休み中で、図書館で騒いでいた複数の生徒に静かにするよう指導しても従わなかったため、教諭が机にファイルをたたきつけたところその勢いで牛乳が生徒にかかり、男子生徒が怒って暴行に及んだということです。
当日に教諭から被害の申告を受け、ほかの生徒や教員からも事情を聞いた上で、19日に逮捕したということです。
警察によりますと調べに対し「間違いありません。牛乳をかけられ腹が立った」と供述し、容疑を認めているということです。
なぜ、図書室に牛乳があったのかは不明だが、事案の発生から2週間以上も経っていることを考えると、慎重に事実確認をしたうえでの逮捕なのだろう。
こうしたことが起きると、かならずと言っていいほど、
「安易に警察へ連絡するべきではない」
「教育の放棄だ」
という声があがるものだ。
だが、少なくとも今回の件に関していうと、至近距離からひざ蹴りをすればこうなるのは自明のことだろう。その責任は取らなければならない。いわば、これは警察と連携した教育的指導なのだ。
「社会で許されないことは、学校でも許されない」のだから。
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