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「共有フォルダ」は「野菜の無人販売所」と同じ?!

 家の近所に「野菜の無人販売所」がある。棚に並べられた野菜の中に欲しいものがあれば、代金を箱に入れて家に持ち帰るという仕組みだ。
 消費者にとっては新鮮な野菜を安く手に入れることができて便利だし、農家にとっても人件費をかけずに一定の収入が得られるというWin-Winのシステムだと言えるだろう。
 しかし、性善説によって支えられている仕組みなだけに、トラブルも避けられない。農家の人の話によると、代金を払わずに野菜を持ち去る不届き者もいるそうだ。防犯カメラを設置しているわけではないので、結局は泣き寝入りになってしまうのだという。


 考えてみると、仕事で使うネットワーク上の「共有フォルダ」は、この「野菜の無人販売所」に似ていると思う。
「大事なファイルに上書きされた」
「昨日まであったフォルダが見当たらなくなった」
 と大騒ぎする人をときどき見かけるが、情報セキュリティに予算をかけている大企業等は別として、一般の組織における「共有フォルダ」は、誰かが常時監視をしているわけではない。
「みんな、ちゃんとルールを守って使ってね」
 という性善説の上に成り立っているのだ。
 野菜泥棒と同じように、大事なデータを外部に持ち出されていないだけ、ありがたいと思うべきだろう。
 いや、周囲が気がついていないだけで、実際には誰かがこっそり持ち出しをしているのかもしれないのだが。

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