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もったいない・・・

 岡山市内の市立小学校に勤務する20代の女性講師が、「ツイキャスで自身の歌声を5年間にわたってライブ配信し、地方公務員法に違反する副業収入約162万円を得ていた」として同市の教育委員会から戒告の懲戒処分を受けた。この女性講師は依願退職をしたという。

20代の小学校講師、5年間「ツイキャス」で歌声をライブ配信…投げ銭を副業とみなされ処分

 岡山市教育委員会は14日、インターネットで自身の歌声を5年にわたってライブ配信し、地方公務員法に違反する副業収入約162万円を得ていたとして、市立小学校の20歳代の女性講師を戒告の懲戒処分にした。女性講師は同日付で依願退職した。

 発表によると、女性講師は2019年4月~24年4月、副業と自覚しながら、ヒット曲などを歌う音声を動画配信サービス「ツイキャス」で自宅から配信。視聴者が配信者に送金する「投げ銭」で計約162万円を得た。自身の姿は映さず、声のみを配信し、収入は配信のための機材の購入などに充てていたという。

 今年4月19日、女性講師が不祥事に関する研修を受けた際に違反であることを再認識し、自ら校長に申し出て発覚した。

 ・・・勤務時間外の配信だから服務専念義務違反というわけではなく、無許可で副業収入を得ていたことが地方公務員法違反に問われたようだ。

 もともと、公立学校の教員の兼職・兼業がすべて禁止されているわけではない。非常勤講師の場合だと特段の制約はないし、常勤であっても株式投資や投資信託、小規模の農業については届出が不要だ。

 また、消防団などの地域貢献活動、教育に関する執筆活動や講演、小規模の不動産投資などについては、教育委員会に届け出れば兼職・兼業として認められることになっている。

 ちなみに、私の知人のなかには「教員だが実家がお寺」という方がいて、僧侶を兼職・兼業していた。

 ・・・しかし、今回の「ツイキャス」によるライブ配信については、教育委員会へ兼職・兼業の申請をしたとしても、却下されていた可能性が高いだろうと思われる。


 それにしても惜しい。

 勤務時間外に自分の歌を動画配信するなんて、理想的な「ワーク・ライフ・バランス」ではないだろうか。

 また、5年間で「投げ銭」を100万円以上稼いでいるとなれば、歌声のレベルもかなりのものだっただろう。

 そんな先生が学校にいることがわかったら、子どもたちにとって憧れの存在になっていたことは確実だ。

 どうにかして、学校で働き続けられるようにできなかったものだろうか。

 ・・・実にもったいない話である。

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