【初有料】発展場で地元の同級生に遭遇し、夜の花が咲いた。そこで得た、ゲイが生きるヒント【大人向け】
彼は、あの息苦しい東北の中学校で、いじめられていた。
しかし今、この地方都市のカビ臭く湿った発展場で、
廊下に現れた「彼」の表情は、確かに、自信に満ちていた。
もういじめっ子に負けないほど鍛えられた、
汗で湿った逞しい肉体が、
その太く育った眉が、細く鋭い一重の眼差しが、
ーーー彼に、ゲイとしての自信をもたらしていた。
この暗闇で周囲の男たちを惹きつける。
ああ、夏の食虫植物のようだ!
そして私は、この食虫植物の餌食となるのだ。
①暗闇で出会った、眉毛が太い男は・・・
私が地方都市に行く楽しみは、有料発展場だ。
私は地方に行くと、性欲を抑えることが、不可能だ。
「おっしゃ、いい男と花火を打ち上げるまで帰れま10じゃ〜〜〜〜〜〜ん!!??(※本事項はテレビ朝日系バラエティ番組「お試しかっ」とは一切無関係です)」
私は、事前にスケジュールを調整しておき、駅から20分ほど歩いた先の雑居ビルの中にある、有料発展場に来た。
私は、息が臭くならないように、そのビル付近のコンビニでガムを買ったり、お茶を買ったりして、決意して、エレベーターに乗り込む。
エレベーターのボタンを、押した。
戦いのゴングが、鳴り響いた。
部屋の扉を開けると、独特のチャイムが流れる。
受付で千円札と硬貨を渡す。
汚い靴を靴箱に入れ、はやる気持ちを抑えながら、
狭くてリュックを詰め込まないと入らないロッカーに、荷物を詰め込む。
ガコンガコン。
その音を聞くと、カビ臭く湿った発展場の男たちは、動き出す。
お盆の高速道路で、
渋滞が一気に解消されて動き出すように、
のっそり、のっそりと、発展場の男たちは徘徊をするふりをして
新しく来た男を見定める。
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