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23放下

放下(ほうげ)

 

怨みは、怨みを捨てる事

によってこそ消える

 

悪行には

悪行であることを

広く告げ

善行にて打ち勝つ

 

解説要約)

実にこの世においては、

怨みが怨みによって

消える事はついにない。

怨みは、怨みを捨てる事

によってこそ消える。

これは普遍的真理である。

 『法句経』(ダンマパダ)第1章「善悪」(ダンマパダ1)の第5偈

 

 

解説)

勝者は必ず

怨みをかう

例えそれが

“正義”と想えても

そして“正義”こそが

一番残虐(ざんぎゃく)な剣(つるぎ)に

他ならない

 

“正義”の残虐性こそが

悪行であり

悪行であればこそ

怨みは消えない

だが

怨みは、怨みを捨てる事

によってこそ消える

 

悪行を正すには

長い時間が

根気が必要

となる

 

そしてなにより

民族や人種ではなく

同一性に根ざした

人として

人を見る見識が

求められる

それこそが

正見(しょうけん)となる

 

さらに

その正見に

よって立つ

行為によって

人は証(あかし)される

 

その時

やっと悪行は

善行にて打ち破られる

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