22視点
方便を究竟(くきょう)となす
中今(なかいま)
今この瞬間の肯定
現実の見方によっては
命をも奪う視点
眼(まなこ)明らかなれば
途(みち)に触れて皆宝なり
解説要約)
「朝焼け小焼だ
大漁だ
大羽鰮(おおばいわし)の
大漁だ
浜はまつりの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰮(いわし)のとむらい
するだろう」
「大漁」 金子みすゞ
物事の見方は千差万別
視点を替えれば
肯定とても否定となり
否定とても肯定となる
いずれを選ぶか
また否定も肯定も
重ね置かれた今として
方便を究竟(くきょう)となす
選択をなすか
選択自由はだれの手にあるか
解説)
心暗きときは
遇(であ)うところ
ことごとく禍(わざわい)なり
眼(まなこ)明らかなれば
途(みち)に触れて皆宝なり
「性霊集」弘法大師空海
今を肯定する
肯定の仕方によっては
命を奪う視点
現在一般的に使用される
刹那的な”今“の肯定は
”今さえよければ良い“
という一時的享楽(きょうらく)
一時的快楽(かいらく)を
好(よし)とする事と否定的に
捉えられている
一方
方便を究竟(くきょう)となす
中今(なかいま)
今この瞬間の肯定は
この一面的、一時的肯定ではない
この刹那的な”今“ではない
”今さえよければ良い“
とは隔絶している
特定の見方に囚われず
肯定も否定も
幸福も不幸も
同時共存し
重ね置かれた今として
現実を俯瞰(ふかん)する
ことを知っての
今を知る
悲を知っての
今この瞬間の肯定
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