これから幽谷霧子コミュを読む人へ 分類別各コミュ一挙紹介
※元はシャニマス5周年の2023年に投稿した記事ですが、シャニマス6周年のnote企画に合わせてその後にリリースされた内容も追加反映しました(最終更新:2024年5月)
アイドルマスターシャイニーカラーズは今年の4月にめでたく5周年を迎え、アニメ化や新アプリであるシャニソンのリリースなど新たに注目を集めるような展開が色々と発表されました。
また先日行われたシチュエーションドラマ投票ではありがたいことに幽谷霧子が1位に選ばれたため、最近になって新しく霧子に興味を持って下さった方もいらっしゃるタイミングかもしれません。
そこで霧子のコミュを読んでみたいけど一体どれから見ていけばいいのか分からないという方々に向けて、勝手ながら筆者の独断で整理したおおまかな分類毎に各カードの概説をネタバレ無しでご紹介してみようと思います。
幽谷霧子のことを知りたい! 必修系コミュ
現在シャニマスには各キャラにメインシナリオが5編(WING、感謝祭、GRAD、LP、STEP)ありますが、それ以外でキャラの重要な設定や人間性の大事な部分が含まれている、いわゆる必修と呼ばれるような個別コミュを挙げてみます。
◎【包・帯・組・曲】(恒常P-SR)
初期実装のP-SR。
時間軸が最初期のためかまだ本心を表に出せていないような描写が多いですが、その辺りも含めて霧子の性格や生き方がよく分かるコミュです。
TRUE ENDでは霧子の包帯や絆創膏の意味が分かるだけでなく、特にPとの関係性に重きを置いている人にとっては原点ともいえるような描写があるため、読むと霧子が愛おしくなるのは間違いありません。
これがきっかけで霧子に落ちる人も少なくないと思われる内容なので、担当ではない方も一度TRUE ENDをご覧になってみることをおすすめします。
◎【琴・禽・空・華】(限定P-SSR)
霧子の心象風景を映したような雪・月・風・花のイメージと飛び立つ鳥の演出が印象的な限定P-SSR。
こちらは学校生活と仕事の両立に関する話が主で、GRAD編メインシナリオの補完ともいえるような内容となっています。
学業とアイドルどちらを取るかという大きな問いにも一定の区切りが付けられているため、これを読んでいるか否かでだいぶGRAD編の受け取り方も変わってきます。
後述の【縷・縷・屡・来】に繋がる展開もあるため、霧子のカードの中でも特に重要性が高いものといえます(でも限定)。
◎【縷・縷・屡・来】(トワコレP-SSR)
幼少の霧子が過ごしていたという『るるるく町』を巡る物語。
霧子自身の生い立ち、輪廻転生の先を見据えた死生観、人外や非実在の存在にも心を見出す感性など、霧子にまつわるこれまでの様々な要素を盛り込んだ集大成のような内容となっています(でもトワコレ)。
『サマー・ミーツ・ワンダーランド』や『ロング・ログ・エンドロール』などシャニマスの作中世界は割と明確に超常現象が起こる世界として描かれていますが、このコミュでも霧子が実際そうしたものと関わっているかのようにも読める描写があるため、捉え方次第でかなり印象が変わる話です。
入手困難なトワコレであることが最大のネックでしたが、5周年からは限定セレチケと同額でトワコレセレチケも販売されるようになりました。
霧子を好きになった人にとっては7000ジュエル分の価値も十分にあると思うので、機会があればぜひ入手を検討してみて下さい。
◎【犬・猿・雉・霧】(イベントS-SR)
今年の1月に実装されたイベ報酬。
サポカですが物語の内容はこれまで霧子が向き合ってきたような葛藤にかなり深く踏み込んでいます。
奇天烈な桃太郎パロディから始まるため一見コミカルに見えるものの、根底には非常に重たいテーマがあるので人によってはとても心が揺さぶられるコミュです。
◎『十五夜 「おもちをつこう」』(イベントシナリオ)
個別コミュではない番外となりますが、ユニットイベの『十五夜 「おもちをつこう」』はイベストの中でも特に霧子がメインに据えられた物語となっています。
誰かの優しさにお返しできる人になりたいという霧子の真摯な思いが感じられるとても暖かなコミュなので、霧子の人間性に触れてみたい方はこちらもぜひご覧になってみて下さい。
◎【窓・送・巡・歌】(恒常P-SSR)
2023年9月に実装された恒常SSR。
非生物や現象にも一種の心を見出す霧子の視点、魂の循環と生まれ変わり、人やものが在るべき居場所へ帰れることを願う優しい祈りなど、霧子の物語に含まれるテーマが包括的に描かれており個人的に一番おすすめしたいコミュです。
筋書き自体はそれほど難解ではないものの様々な考察や捉え方も出来る比喩に満ちた話になっているため、霧子単体ではなくシャニマスのコミュ全般の作風が好きな人にも十分読み応えがあるかと思います。
◎【唯・唯・寧・詠】(マイコレP-SSR)
MVと信頼度上限解放が付いたマイコレのP-SSR。
コミュ内容はソロ曲を通じて霧子独自の感性を世間にどう伝えてゆくかというLP編と地続きのようなテーマとなっていて、同時に霧子の物語に触れてきたこちら側のファンに対する問いかけにもなっています。
信頼度台詞もこれまで時間をかけて霧子に向き合ってきた人にこそ刺さるようなものとなっているので、まさに幽谷霧子が好きな人全員に向けた一つのアンサーといえる位置付けです。
有名なあれの出典を知りたい! 元ネタ系コミュ
続いては何かと話題に上ることの多い印象的な台詞やシーンなどが含まれている、インパクトの強いものをピックアップして紹介致します。
よく聞くあのネタってどのコミュに出てくるんだろうという疑問をお持ちの方は、こちらを参照していただければ見つかるかもしれません。
◎【天・天・白・布】(イベントP-SR)
霧子=お日さまの発祥元。
病院ボランティアや学校など、アイドル活動以外の場で霧子が普段どんな様子で過ごしているか垣間見ることができる話になっています。
客観的に見たらちょっと引かれそうでも霧子Pなら共感してしまうような霧子への深い感情が、シャニPの台詞を通じて全編に渡って滲んでいるコミュです。
◎【白・白・白・祈】(イベントP-SR)
Pがエビさんにされるコミュ。珍しく全体的にシュールなギャグテイストの話です。
一方TRUE ENDでは打って変わって霧子の繊細な感性が凝縮されたような雪にまつわる美しいやり取りが描かれているため、最後まで必読です。
◎【菜・菜・輪・舞】(恒常P-SSR)
日曜日のピザトーストでおなじみの恒常P-SSR。
コミュでは幼少の霧子と両親との微笑ましいエピソードが語られており、TRUE ENDもとても良いです。
このカードは特にCM仕立てのアニメーション演出が好評で、過去に公式で行われたSSR演出の人気投票にもランクインしていました。
ちなみにこのカードの縁なのか、シャニマスとMENUがコラボした際には霧子がイメージに似合わずがっつりボリューミーなピザの宣伝を担当していたことなんかもあります。
◎【潜・潜・夏・娘】(限定S-SSR)
初期の限定S-SSR。
今ではすっかり霧子のイメージの一つとして定着した『^^』の顔文字が初めて登場するコミュです。
この顔文字を使うようになった経緯はとても霧子らしくて可愛らしいものなので、その部分も含めてぜひ知ってもらいたいです。
◎【鱗・鱗・謹・賀】(限定P-SSR)
シャニPの奇行としてしばしば取り沙汰されるミニカーの下りが含まれるコミュ。
本筋は霧子の家族関係に焦点を当てた心暖まるストーリーなので、ネタの部分を抜きにしてもおすすめしたい内容です。
霧子のおばあちゃんに関する印象的なエピソードや霧子に兄がいる設定についても言及されているため、情報量が多く読後の満足度が高いです。
不思議な物語に浸りたい! 世界観重視コミュ
シャニマスのシナリオの中には様々な文学作品などのモチーフを落とし込んだものや独特な世界観を作り込んだものが多数存在しています。
以下はそうした元ネタ探しや考察などがお好きな方におすすめしたいコミュです。
◎【霧・霧・奇・譚】(恒常S-SSR)
不思議の国のアリスがモチーフとなった物語。
賑やかなイラスト通りのファンタジーめいた展開となっており、終始楽しく読み進められます。
「どこへ行ってもどこかには着く」という台詞など、原作を読んだことがある人なら気付くような要素も随所に散りばめられています。
◎【奇・綺・甘・甘】(恒常S-SSR)
バレンタイン時期に合わせて実装されたチョコを巡る怪奇仕立てのコミュ。
こちらも劇中キャラの名前などが古典文学の『高慢と偏見』からの引用となっており、知っている人なら元ネタとの対比を、知らない人でも普段のコミュとは一味違うホラー風の世界観を充分に満喫することができます。
◎【午・燦・娘・娘】(限定S-SSR)
正月半ばの微妙な時期の限定でゲーム上の性能も微妙だったため引いてる人自体が少なそうなカード。
初っ端から観念的な表現が全開で初見だとちんぷんかんぷんになりそうな要素もありますが、ちゃんと読み解くと霧子の優しくて深遠な視座に寄り添えるとても良いコミュです。
(このコミュについては過去に考察記事を書きましたので、よろしければそちらもご覧下さい↓)
◎【廻・廻・娩・淘】(恒常S-SSR)
記事の冒頭で触れていたシチュエーションドラマ企画のカード。一見限定のようで普通に恒常なので無料ガシャなどからいつでも引けます。
話の構造自体に仕掛けがあるサプライズ重視の内容となっているため、ネタバレを見る前にまず実際に読んでみて下さい。
アンティーカの子たちとの仲良しが見たい! ユニット系コミュ
霧子は自身のゴシック趣味をきっかけにアンティーカの方向性を決定付けた存在でもあり、普段からユニットやメンバーのみんなをとても大切にしている子です。
ここではそうしたユニメンとの絆や関係性を感じられるコミュをまとめてみます。
◎【数・数・娘・娘】(限定S-SSR)
実装当時では最強レベルの高倍率バフが付いていたため主にゲーム面での性能が話題になったカード。
コミュ面においても霧子のアンティーカに対する思いを知れる物語としては最高レベルの内容です。
電話越しに霧子のお母さんも登場し、霧子が普段『ママ』呼びしているという愛おしいポイントも判明します。
◎【娘・娘・謹・賀】(イベントS-SSR)
初年度の正月イベント報酬。
一緒に年末年始を過ごすアンティーカの微笑ましい様子が描かれており、正月特有の緩やかな雰囲気ごと日常を切り取ったような季節感あふれる内容となっています。
良い意味でありふれたいつものアンティーカらしい空気を感じられるコミュです。
◎【煌・煌・星・娘】(限定S-SSR)
イラスト背景の星空がとても綺麗なカード。
コミュ内容もそのまま天体観測や宇宙にまつわるものとなっています。
星に関する言及だけでなく、何気ない台詞の端々から霧子のユニットメンバーに対する深い気持ちが汲み取れる辺りも見どころです。
◎【綿毛ノ想】(恒常S-SR)
恋鐘との交流が描かれた初期のSR。
遠慮がちだった初期の霧子が明るく朗らかな恋鐘と打ち解けてゆく様子に、見ている側も暖かい気分になれる物語です。
◎【娘・娘・金・魚】(恒常S-SR)
こちらも恋鐘とペアのカード。
お互い方向は異なれど穏やかな性格の二人なので会話の空気がどこまでも柔らかく、霧子単体のコミュとはまた違った優しさに満ちあふれた内容となっています。
普段どちらかといえば天然ボケ気味の霧子が珍しくツッコミに回るような面白い場面なども見ることができます。
ちなみに霧子と恋鐘の間に流れるのんびり長閑な雰囲気がお好きな方には、恋鐘の恒常S-SSR【夏、どがんね〜?】やイベントS-SR【ばら色ハーモニー】などもおすすめです。
◎【君・空・我・空】(イベントS-SR)
結華とのやり取りがメインのコミュ。
他人とは違う世界を見ていると思われがちな霧子も決して特別な人間ではないということ、相手の存在を尊重するために必ずしも相手の全てを理解することが必要なわけではないということを教えてくれる物語は、読み手である私たちにも当てはまる大事なテーマを含んでいるように思えます。
結華のコミュは本人の人間性もあってか心理描写が繊細なものが多く、霧子に限らずそれぞれのユニットメンバーとの関わり方も絶妙なのでサポコミュに外れがありません。
◎【我・思・君・思】(イベントS-SR)
キャラ売りのゲームでありながらキャラを大々的に描かない攻めたイラストの構図も話題になったカード。
有名なデカルトの『我思う故に我あり』の思想が下地になっているため哲学的な色が強く、先述の世界観重視コミュ寄りの難解な内容ではありますが、単純に霧子と咲耶さんの日常での距離感が分かる物語としても楽しめます。
いつも他人を気遣える優しさを持っている人同士な咲耶さんとの関係性がお好きな方は、初期から実装されている咲耶さんの恒常S-SSR【街角フラワーガーデン】などもご覧になってみるといいかと思います。
もう一人イベストや4コマなとでなにかと絡みが多い摩美々についてですが、意外なことに霧子名義のサポカには摩美々とのペアに焦点を当てたものがまだありません。
そのぶん摩美々名義のカードには霧子と一緒になっているものが多く、そちらで二人の色々な仲良しエピソードを見ることができます。
【episode︰Cool】や【アーリー・ナチュラリィ】などプチセレチケで手軽に交換可能なイベントS-SRにコミュもイラストも良いものが揃っているので、未所持の方は交換所を覗いてみて下さい。
(追記)
2023年12月のイベ報酬で待望の摩美々とペアのカードが実装されました
◎【赤・巾・狼・娘】(イベントS-SR)
イラストのエンツォとモンドのマスコットもめちゃめちゃ可愛いS-SR。
話の内容もスローでマイペースな二人らしくのんびりほのぼのとしていて癒やされます。
赤ずきんと狼のモチーフがどこにかかっているのかという部分にちょっとだけ意外性があるので注目です。
◎【283プロのヒナ】(恒常S-R)
最初期から実装されているRのサポカ。
ゲーム始めたての頃か高難度の縛りミッションくらいでしか編成する機会がないため忘れられがちですが、一応ちゃんとコミュが付いています。
初期のコミュなので内容は軽めですが、お互いへの思いやりにあふれた霧子とアンティーカの関係性はこの頃から変わっていないので、未読の方はアルバムから開放してみて下さい。
◎【奏・奏・綺・羅】(グレフェスコインS-SSR)
ユニットのメンバーではありませんが、放クラの樹里やSHHisのにちから事務所の他アイドルとの交流が描かれているサポカの【奏・奏・綺・羅】もあります。
コミュ内で自己嫌悪から関わりを拒絶していたにちかに対し霧子が投げかけた言葉は、特に胸を打つものでした。
過去に期間限定でグレフェスコインと交換可能でしたが、2023年5月現在では再入手できる方法が無いのが残念なところです。
読むと霧子をもっと好きになる! 日常系コミュ
ここでは上記の特別なカテゴリーには当てはまらない、ある意味最も基本的な内容のコミュを紹介していきます。
単体で尖った要素はなくともそれぞれに思い出深いシーンや描写があり、どれも他のコミュを読むことで後から込められた意味が分かってくるものとなっています。
◎【霧・音・燦・燦】(恒常P-SSR)
霧子初のP-SSR。
植物の話やお祈りの話や家族の話など、霧子の他のコミュにも繋がる要素が満遍なく語られています。
ハイライト少なめな霧子の瞳いっぱいに色鮮やかなステンドグラスの光が映り込む演出は初めて見た時とても感動しました。
コミュだけでなくビジュアル面でも満足度の高いカードです。
◎【夕・音・鳴・鳴】(恒常P-SSR)
結んだ髪型がデフォルトなキャラの髪を下ろすという必殺技を早々に惜しげもなく使ってきた初期のSSR。
日常の些細な幸せを大事にできる霧子の穏やかな人間性をとてもよく感じられるコミュです。
何気ない話に見えて人間の機微に触れるエピソードが揃っていて、シャニマスのシナリオのそうした面が好きな人には特におすすめです。
◎【伝・伝・心・音】(恒常P-SR)
植物を通じたPとの交流の話。
これも実装が最初期だったためまだ霧子が心を開ききれていない態度で、少しずつ心理的に距離を縮めていく過程が描かれています。
霧子が世話している植物の中でも特に言及されることが多い『ゼラニウムさん』や『ユキノシタさん』たちが登場するところも必見です。
◎【雨・雨・電・電】(イベントP-SR)
『電話』が主題になったコミュ。
この項目で紹介した上記三つのコミュや各メインシナリオを読むと霧子にとって『声を届ける』ことに大事な意味があると分かるので、それを踏まえて読むとこれまでの積み重ねを強く感じられる物語となっています。
◎【吼・吼・熱・々】(イベントS-SSR)
アンティーカのイベントの中で初めて霧子が報酬になった『かいぶつのうた』のカード。
カードコミュの方もイベストの補足的な話になっています。
『かいぶつのうた』は孤独や人の心の裏側をテーマにした非常に読み応えのあるシナリオなので、未読の方はぜひイベストもセットでご覧になってみて下さい。
◎【かぜかんむりのこどもたち】(恒常P-SSR)
記事投稿時点では霧子の恒常SSRの中で最も新しいカード。
インパクトの強いネタや新たな設定開示などはありませんが、これまでの霧子のコミュで扱ってきた様々な描写やテーマを拾っており、こちらもある意味集大成といえる内容となっています。
メインシナリオや他の霧子コミュを読んでから見ると霧子の成長や積み上げてきた時間が感じられて、非常に感慨深くなる物語です。
◎【楓・風・娘・娘】(恒常S-SSR)
2023年の秋頃に実装された恒常サポ。
表で見えない場所にも大切なものがあるというテーマを和やかなアンティーカのやり取りや独特なモチーフの中に比喩として落とし込んだ物語となっています。
作中の爽やかな季節の空気を感じられるような余韻のある読後感がとても良いコミュです。
◎【巡・巡・花・風】(イベントS-SSR)
アンティーカのイベント『タイムオブグッバイズ』の報酬。
アンティーカの面々にもいずれ訪れるであろう別れの時を主題に寂しくも前向きに描かれたシナリオの後日談にあたる部分が語られています。
一時離れ離れになったとしてもまたどこか別の形で出会えるという希望の部分を示唆する話になっているので、イベスト読了後にこちらも読んでみて下さい。
◎【空・風・明・鳴】(限定P-SSR)
2023年のブライダルシーズンに限定で実装されました。
P視点で霧子と真正面から向かい合っているようなイラスト演出が印象的です。
ガシャタイトルに含まれていた『バウンダリー』という単語が示すように、極度の心配性だった霧子が精神的に自立してゆく様子を婉曲的に描いたような内容となっています。
全体的にテキスト量が短いですが独特の空気感があり、特にTrue EndにおけるPと霧子の和やかな雰囲気がとても心に沁みます。
番外編 シャニソンのコミュ
シャニソンは仕様上enza版ほどシナリオ自体のボリュームはありませんが、3Dモデルを活かした表現など違った面での良さがあります。
☆3 Pアイドルの【春風に舞う桜の願い】は実装ローテの関係上enzaではあまり回ってこなかった春シーズンの題材で、時間が巡った新しい始まりの季節を霧子がどんな言葉で迎えるか窺い知れる貴重な機会となっています。
S-SSRの【ふたり、ぽつん】は短いながら台詞回しや演出にenza版と同じような雰囲気が出ていて、雪だるまさんと一緒のイラストも可愛いのでシャニソンの個人名義カードの中では比較的付加価値が多いものとなっています。
その他にもenza版流用の【綿毛ノ想】が元のコミュとは全く別の切り口に変わっていたり、細かな要所要所で過去の別コミュを思わせるような場面があったりと、シャニソンの方も追ってみると意外な所で新しい発見が得られるかもしれません。
まとめ
霧子のコミュはどれも最高なので全部おすすめです!
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