大企業病とその処方箋
僕が勤める会社の創業者はとても先見性のある方だったらしく、数々の格言や教訓を残された方だった。
彼が危惧していたのは、企業が大きくなると『大企業病』に陥るリスクが高まると言うこと。今回は大企業病について調べたことを書いてみよう。
(1)大企業病の社員の特徴
・視野が狭い。自分の今の仕事のことしか関心がない。
・試行錯誤をしない。トライをしない。落とし所の検討ばかりする。
・足りないものばかりが視野に入る。チャレンジによって得られるもの、未来像が目に入っていない。
・「非連続的思考」についていこうとしない。「現状維持のための否定」をする。
・現地現物を実行せず、ただ自分の正論を唱え「檄」を飛ばす。
確かにその通り。僕がいる職場は正に上記の通り。僕は一応エンジニアの端くれなので、実験して自分の目で確かめることが好きだし、大切だと思っている。
頭に来るのは理系の知識を一切持ち合わせていないのに、知ったかぶりをして全然関係ない質問をして来たり、多数決で強引に結論付けること。今まで無理難題をだいぶ押し付けられて来たおかげで、「ストレス耐性」は社内トップクラスに高めれたけど。
(2)大企業病の社員への処方箋
・作業と仕事の違いを認識させる。
作業:決まった手順で結果を出せる業務。
仕事:創意工夫し、絶えず新たな方法を考えながら結果を出す業務。
・創造的思考法を身につけさせる。
水平思考、ラテラルシンキング
・会議の目的を明確にする
情報共有や責任回避のための会議はNG。
ミーティングの目的、何を決めるのかを宣言する。
・PJリーダーに決定権を委ねる
役員や上司の許可なしでは仕事が進まない組織は時代のスピードについて行けない。
上記項目の中で個人的にここ半年くらい注力したのは『水平思考』、つまり興味の範囲を意図的に広げること。リベラルアーツのような学問や、この業界では有名な任天堂・(故)横井軍平さんの『枯れた技術の水平展開』という考え方に強い関心を持つ様になれた気がしている。
水平思考と論理的思考、この二つを組み合わせることで知識は深まり、経験とかけ合わせるとことで「インサイト」(洞察、見識)を得ることができ、本質的課題の原因が明確になる訳だ。
自宅待機が明けたらやりたい事、改善したいことは山の様にあるのだけれど・・・
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