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趣味は周りに言ったっていいんですよ【エッセイ】手帳・文具趣味を例に

はじめに

こんにちは。わちゃです。最近、エッセイを書くのが楽しくて、たまにこうして自分の意見や考えを書く時間を作っています。

さて、新年度が始まり、人との新しい出会いも多い季節になりました。そんな時期に合わせた話をひとつ。「趣味は周りに言ったっていいんですよ」っていう話です。

「人とは違う趣味があって、他の人に言えない」
「初対面の人に、ありきたりな趣味しか言えない」

と、思うことはありませんか。

今回は具体的に私も趣味にしている「手帳」という趣味を例に「趣味は周りに言ったっていいんだよ」という話をしていきます。趣味に対して後ろめたさを持っている人の気持ちを軽くできたらいいなと思って、書いていきます。ぜひ、読み終わった後に感想をいただけると、嬉しいです。

手帳趣味は周りに理解されにくいのか?

「バレットジャーナルを書いている」
「日記として自分の思っていることを良くも悪くもダダ漏れに書いている」
「インクが好きで、インクをたくさん持っていたり、紙もたくさん集めている」
「自分の心を整えるために使っている」等。

と、手帳や文具を趣味にしている人は「自分の内面」を表現したり、「夢を実現するためのツールとして使っている!」「オシャレにしたくてデコしている」といろんな工夫をしている人が多いと思います。ちょっと思い入れが強いですよね。だってそりゃ、好きですし、趣味なんですから。

では、手帳や文具を趣味にしている人は「一般の人とかけ離れている」のでしょうか?

とある記事を先日読みました。その記事には、

手帳が趣味だけど、相手に説明しづらいし、それって何が楽しいのって思われそう。言えない…

というような内容が書かれていました。それを読んで、「もっと気楽に相手に趣味を伝えてもいいんじゃないかな」と思い、コメントを送りました。普段は、あまり意見を言うようなコメントをしないのですが、気持ちを楽にできるかもと思って言葉を選んでコメントを送りました。楽観的すぎる!と思われたかもしれませんし、そんなの私には無理だよと思われたかもしれません。気楽に考えてもいいのかもと前向きに捉えてもらえたかもしれません。相手の気持ちはわかりませんが、お節介だと分かっていながらも、応援したくてコメントを送ってしまいました。嫌がられたり、相手を傷つけるかもしれないというリスクはもちろんあります。でも、もしかすると「あ、自分が思っていたよりも、気にしなくてもいいのかも」と思ってもらえるかもしれません。

送ったコメントは、以下です。

素敵な文を書かれる方で、私のこのコメントにも「初対面だと難しいですけど、深く考えず話してみようと思います!(要約)」とこちらへの気遣いもありつつ、受け止めたよというようなメッセージを返してくださりました。内面の深い優しさのある方でした。

手帳趣味は一般的ではないのか?

では、コメントにも書いたことの「問題提起」をします。
「手帳趣味は、一般的ではないのか?」
考えてみてください。

「手帳を趣味っていう人は確かに珍しいかも」
と、おそらく思ったことでしょう。

では、問題を変えます。
手帳や文具は、一般の人にとって、かけ離れた存在なのでしょうか?

どうでしょう?
趣味ではない人も使っていますよね。誰にとっても身近な存在だと思います。

・出張先で出会った素敵なおじさまが使い込まれた本革手帳を開いたのを見た時
・LOFTの文具・手帳エリアで新年度の手帳を選ぼうと一生懸命考えている学生さんやサラリーマンを見た時
・同僚のペン立てに無印良品のボールペンだけが刺さっているのを見た時
・万年筆を胸ポケットから出す上司を見た時
・カフェで女子高生がiPadにペンシルで文字を書いているのを見た時
・コンビニの店員さんが書いたであろうPOPを見た時

周りを見渡せば、文具や手帳を使っている人をよく見かけると思います。そしてみんな意外と「こだわり」を持って文具や手帳を選んでいます。

周りに「私の趣味は手帳・文具なんです」と伝えてみた時の相手の反応

職場の同僚
「え!手帳好きなの!私は詳しくないんだけど、実はシステム手帳というのがあるのを最近知って。仕事で使えそうだし、家でも使いたいと思える持ち運びたいデザインなんだよね」

ゴッツイガタイの髭もじゃのサバゲーお兄さん
「文具好きなんか!俺はこのペンじゃないと嫌なんだよね。すごく書きやすいよ。実は〇〇の万年筆も持ってる。どんなん使ってるん?」

展示会で初めて会った同年代くらいの女性
「手帳が趣味なんですか!高校生の頃は手帳にデコして楽しんでました!今はスマホになっちゃったけど、あの時の手帳も好きだったんですよね。ーえ、今の手帳ってそんなのがあるんですね。えー!帰りに手帳見に行ってみます!」

出張先ではじめて会った年配の男性
「いい手帳使っているね!好きなの?僕も、ずっとこの手帳を愛用していてね」

ゲーセンで出会って意気投合したゲーム趣味の女の子
「そんな界隈があるんですね!知らないことを知れて楽しいです!ペンに触れることも最近は無くなっちゃったけど、こだわりのアイテムっていいですよね!楽しそうに話しているのを聞くのも楽しいです!めっちゃ好きなんですね!私も好きなものがあって」

このように、手帳や文具は、ほとんどの人にとって身近な存在です。案外、盛り上がりやすいんですよね。学生時代は、文具やノート、手帳を使っている人はたくさんいましたから。今はデジタル化して、iPadでメモを取ったり、手帳を書いたりして、スケジュールを管理する学生さんも増えました。ですが、デジタルでもアナログでも分けて考える必要もありません。ツールが変わっただけで、手帳や文具としての用途は同じですから。

文具や手帳に興味がなくても

また、最後のゲーセンの女の子のように、手帳や文具に興味がなくて、これから触る様子も趣味になる様子もないような子でも、「こだわりの好きなもの」として共通点を見つけて話してくれます。思ったよりも、同じ趣味でなくても、「こういう思いは、私と一緒だね」と共感して会話を楽しんでくれます。

自分の好きなものを相手に伝えるのって悪いことではないし、共通の情報がなくたっていんです。共通の感情はあるはずです。共通の感情がなくても、「そんなに好きなんですね。私はそこまで熱中できるものがなくて、いいなって思います」と自分と相手を比べてみたり。それで会話も楽しめます。

もっと気楽に言っていいんだよ

手帳趣味は周りから理解されないわけではないと思います。好きなものを好きって言える方は、素敵です。「私は今これに熱中してて」と言ってくれたほうが相手も安心します。だって、あまり熱中してもいない当たり障りのない趣味を話しても、自分自身の熱意は相手に伝わりません。だって熱意を伝えられるほど、今熱中していないからです。「この人、好きなものを嬉しそうに話してくれた」「好きなものがしっかりとあって、それを伝えてくれるなんて」と嬉しくなります。私は嬉しいです。

最近知り合った女性とカフェで会うようになり、
「何が趣味なんですか」と聞かれることもあるし、私も「何が好きなんですか」と聞く。「休日は何してるんですか」と聞いたり。
「私はカービィが好きで!」といい笑顔で教えてもらって、昔カービィをゲームでしたことがあったので、「カービィ可愛いですよね!何かグッズ持ってたりするんですか?」と聞くと、「ガチャガチャとかクレーンゲームで取ったり、グッズショップに行ったりしますよ」と。そこから話が盛り上がり、一緒にガチャガチャコーナーに寄ってから帰りました。相手の好きなものを知ることができて、私もちょっと知ってみようかなとネットで調べてみたり、ガチャガチャコーナーで私の好きなもの「文具キーホルダー」を紹介してみたり。
もちろん、私の趣味も聞いてくれて、「今は手帳が好きで」とか「革小物が好きで」と伝えると、本革素材をあまり知らないけれど、買い物に付き合ってくれたり、「どっちの色の革のカメラストラップがいいかな?」と聞いてみると「こっちの色のほうが合いそう!あ!このかばんの形好き!」と和気藹々と話が弾みます。気づいたらお互いの趣味を理解しようとしています。趣味が合わなくてもそこから新しい発見があったりします。それが自分の好きな手帳が文具に通じていたりするものです。

こうして案外、気楽に趣味を話してみたり、相手の趣味にも耳を傾けてみたり。違う趣味でも「共感」できる部分がたくさんあると思います。相手の趣味も受け入れて、自分の趣味も受け入れて聞いてもらえるっていうのは、いいですよね。

「一般的な趣味でない」「周りから理解されづらい」と、こちらから壁を作るのではなく、相手の趣味を自分ごとのように、自分の趣味と重ね合わせて聞いてみたり、自分の趣味を思い切って相手に伝えてみても、相手はきっと受け入れてくれますよ。

あと、個人的にですが、
「好きなものを教えてくれる。語ってくれる」って私は初対面でも嬉しいです。
そして私がそれを周りにしてみても、相手も嬉しそうに聞いてくれます。もちろん一方的に語ってはいけませんし、ぶつけてもいけないので、相手の趣味を聞きながら「実は私はこれが好きで・・・こういう面で似てますね。好きなものがあるって、毎日楽しいですよね!仕事終わったら早く家に帰りたくなりません?」なんて話を広げてみたらどうでしょう。初対面で相手のことをほとんど知らない状態なら、「趣味の知識」が必要な会話ではなく、「趣味に対する考え方や思い」について「共感」できるところを見つけながら話をしていくのがいいと思います。楽しいですよ。

自信を持っていい

自分の好きなものや、趣味に自信を持ってください。素敵な趣味ですよ。何かに熱中できるあなたは素敵です。自信を持って好きなものを好きって言えたほうが、相手も「好きなものがあって、それを話せる人なんだ。素敵だなぁ」なんて思います。もしも、趣味を馬鹿にしてくる人がいたら、「そんな人なのか」と相手の本質が見えて、距離を置くいいきっかけにもなります。相手の趣味をバカにしてしまう人と無理に付き合う必要なんてないですからね。自分を大事に。好きなものをどんどん伝えていいんです。

さいごに

これから新年度を迎える・迎えた人に向けて「趣味は気楽に話していいんだよ」という話を書いてきました。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

コメントにて感想お待ちしております。


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