妄想の果て ４ かぐや姫３（SF小説）
かぐやは唄う
「月が開く月が開く 古よりの契約なのか それは愛の印なのか 力を得ること 失うこと 宇宙をつくりし我らの定めか 呪を煎じて飲みませう 呪を煎じて飲まませう オン アキカカサキ ソワカ オン アキカカサキ ソワカ オン アキカカサキ ソワカ‥。」
琴を奏で始める
「音の葉を拾い集めて そう音の葉を拾い集めて お願い そう私のために 彼方のために オン アカカガ ソワカ オン アカカガ ソワカ 調律された世界に希望の光は訪れたのか 人は惑う 大海の一滴 混沌が生みだされたのはなぜか 混沌が生みだされたのはなぜか 静寂を求める愛が混沌の源だと知ったとき 審判は始まってしまう そう 始まってしまう ひたすら愛するが故に ひたすら祈るが故に それは始める 愛するが故に すべては始める そう成就せしめようそなたの願い それが私の願い かぐやの願い
オン カカカ ケン キキ シッチ ウン。成就。」
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