写真_2019-06-29_16_30_53

わたしが大好きな”アイドリッシュセブン”を、もっとみんなに知ってほしい

2019年12月17日、AM8:30。師走のこの忙しい時期にも関わらず、あまりにも疲労困憊が過ぎてしまったがゆえに有休をとった。自然にふれてリフレッシュでもするか~~~と思っていた私の目覚ましになったのは、窓をたたく雨の音だった。なんだ雨かよ!!!せっかく取れた休みなのに!!!海!!行きたかったのに!!!なんてことだ!!!すでに不機嫌マックスになって不貞腐れてTwitterをみたらこれが目に入った。

わたし「雨になったから(?)渋谷行きたい。車出すから」
友達「ヨッシャ行こう」

そんなわけで、12/17の予定は「弾丸渋谷アイドリッシュドライブ」になった。首都高はとても怖いところなのでもうしばらく走りたくはないが、もし行くのだとしたら最初から目的地を駐車場に設定しておくといいということを学んだ。付き合っていただいた友人には本当に頭が上がらない。ありがとうありがとう。

この広告はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』のストーリー内で語られている「ブラックオアホワイト」という番組の広告、という体で作られた。
「黒く塗りつぶせ」「白く染め上げろ」というハッシュタグとともに拡散していった””ブラホワ広告””は一夜にしてTwitterのトレンドを席巻した。


世界トレンドに入ったときは何の冗談か??と思ってTwitterをそっと閉じた。
企業の公式アカウントが便乗とばかりにタグを使ってツイートしている。まるで何かが乗り移ったような感染力で、「黒く塗りつぶせ」「白く染め上げろ」が拡散されていった。
これは、いったい何が起こっているんだろう。
アイドリッシュセブンのユーザーであるわたしたちは、お決まりの「アイドリッシュセブンは現実なんだ」と呟くこともなく、ただ意味も分からずに広がっていくタグと、アイドリッシュセブンという存在を眺めていた。中心にいるのに、どこか静かで、まるで台風の目に入ったようで。すごいすごいと騒ぐけれど、まったく外側で何が起こっているのかわからない。何も知らない人たちがアイドリッシュセブンを知ろうとしている。マーケターの人もこれに目をつけてくれた。いったい何が起こっているんだろう。

わかることはただ一つだけだ。

アイドリッシュセブンが、社会の何かを動かしつつある


そんな漠然とした主語が大きい大げさな思いを思いながら私はTwitterを無心で追っていた。

私が『アイドリッシュセブン』を好きなワケ

再三、私のnoteではアイドリッシュセブンがいかに現実に寄せてきているか、それがどれほど丁寧な仕事振りかということを主体に書いてきた。職人技のように細やかで、細部まで血管を通したような仕事振り。それらをまとめ上げるマネジメント能力。そうして、それをきちんと時代に即した形で提示するプロモーション。そんなものが、アイドリッシュセブンのファンを熱狂させているのだろう。

今回のこの記事では、これまでのように面倒くさい理論をこねてああだこうだというつもりはない。純度100%、アイドリッシュセブンのどこが好きでどこか自分の胸に刺さっているのかを残しておくとする。
もちろんこれは個人因子に大きくかかわっていることは重々承知のうえだ。それでもどうしても「アイドリッシュセブンをみんなに知ってほしい!!」というオタクのシンプルな感情であることをご容赦いただきたい。

さて、アイドリッシュセブンの何が好きかを語る前に、少しだけ私の話をしよう。
現在の私はいわゆるアラサーの会社員だ。客商売といえば聞こえはいいが、あっちにこっちにいい顔をしながら、メンタルにグッとくるような仕事を引きつり笑顔で受け流すような、そんな毎日を送っている。
年齢的にも中堅に差し掛かるころ、仕事もしんどい人間関係もしんどい、ついでに事故して愛車を廃車になってしまったころ、種村有菜先生のキャラデザでゲームが出るよ~というただその謳い文句だけでアプリをダウンロードした。世代だったし何よりあの「ありなっち」がキャラデザ!というそんな理由だけでDLしたのが、アプリリリースから一週間も経たない頃だった。
今でも覚えている。
夏の暑い日に、廃車手続きをしながら愛車を看取って、ああしばらく車は乗らないな…ローン払い終わったばっかりなのに…などと考えながら最寄りのバス停で汗をぬぐっていた時だ。Wi-Fiが繋がらないくせによくDLしたな、とおもう。
アプリ自体は、よくあるアイドルものか、とおもって1部3章くらいで3か月放置した

のだが。

ここで私は運命の出会いを果たす。

そう。私のことをご存じの方であればお分かりだろう。



九条天である。


二階堂大和じゃないんですか??????と思われた方もいると思うが、九条天です。九条天がわたしとアイドリッシュセブンを繋いだんです。


1部第4章で天が初登場するシーン。そこで彼はアイドルとしてのプロフェッショナルとは何たるかを説く。

このワンシーンで、私は何か世界が変わったように思えた。
こんなに心に残るようなセリフがあったかな、と。プロフェッショナルの体現のような九条天の言葉に衝撃を受けた。単なるアイドルものなのに、どうしてこんなにも心を揺さぶられるのだろう、と。
そうして衝撃のままに1部を読了した。本当に積みゲーとしていたことを後悔するくらいの速度で、イベントに参加して(ちょうどピタゴラのハロウィン衣装の時期だった)そのまま年末を迎えた。
それから、その年のクリスマスから、ずっとアイドリッシュセブンにはまっている。2部が来た時もワクワクしながら配信を待っていた。ストーリーが更新されれば考察をして、ストーリー展開に一喜一憂して、泣いて、推しがラビチャでずるいこととか言えばもう~~~好き~~!!!とか言い出した。課金額も結構な額だった。呼吸するように課金をしていたのが懐かしい。そうしたら、次々とPVやらコラボやら、果てはビジョンジャック、リアルイベント、ライブ、アニメ化…と本当に夢みたいな世界をみせてくれている。4年経ったって、朝起きて4時間後には渋谷まで車で行くくらいの熱狂っぷりなんて本当にアイドリッシュセブンってヤツァ…という気持ちしかない。

…と、懐古厨をしていながら、自分はどうしてこんなにもアイドリッシュセブンが好きなのだろう…と考える。もう好きなものは好きなんだけれど、だけどそれじゃあ伝わらない。
”マネージャー”というのがゲームにおけるユーザーの立場であるのであれば、アプリゲーム「アイドリッシュセブン」の魅力を一人でも多くの人に知ってもらいたい …という、どこか切迫じみた衝動がある。
このままグダグダと書いてしまうので、3つくらいを挙げよう。
みなさん、この3つだけ覚えて帰ってください!どれか一つでも突き刺さったらアイドリッシュセブンを!!やってほしい1!!!!!

ストーリーとセリフが好き

第一にあげるのであれば、やはりアイドルから感じられる人間性と、それらを描き切るストーリーだろう。アイドリッシュセブンは「シナリオ」と呼ばれる物語の描きかたをされており、つまるところ、大筋のほとんどがセリフで語られるものだ。
そのため、前述に挙げたような心を揺さぶるようなセリフがどんな立場の人間であったって必ずグサッと突き刺さるものがある。年代も男女も問わずに必ず好きなセリフや、胸に残っているセリフが一つは残るだろう。推しがいるとか、いないとかにかかわらず、シンプルに残る言葉というのは、それだけで作品に対する印象を変えるものだ。
ターゲット層は女性だけ――と思わないでほしい。アイドルという「仕事」に向けた真摯さは、万人に共通する事項であるし、ゆがみを孕んだ人間が成長していくさまは、誰もの心を打つ。苦難を乗り越えて一つの目標に向かって進んでいく姿は、王道の英雄譚としてゲーム好きの胸をくすぐる。
私は本当に前述した九条天のシーンのセリフがすべて大好きでならない。彼のことを何も知らないままに聞いたその言葉は、私をアイドリッシュセブンという世界に引き込み、そうして九条天のファンにするだけの力を持っていたのだ。気になる方はぜひともストーリーを見てほしい。メインストーリーは無料で読めるので、本当に電子書籍感覚でいいから読んでほしい。

現実感を浮き立たせる作り手の熱が感じられるのが好き

これに関しては何度も何度も書いてきたことであるが、再度言わせてほしい。アイドリッシュセブンは現実という言葉を生み出しているのは、プロジェクトにかかわるすべての人間が同じ夢を見ているからなのだということを。
「アイドルの創出」という目標を掲げて、それに向かって様々な職種が力を合わせていく。言葉にしてしまえば本当に簡単なものだが、本当にそこに込められた細やかな仕事の熱量は、キャラクターを超えて私の心を揺さぶる。
一社会人であれば、チームやプロジェクトの仕事をすることも多い。新しい企画もあれば、例年通りの企画もある。きっとそれぞれに小さな目標があるし、「こうしたい」「ああしたい」という気持ちはあるだろう。
より良いものを創り出したい、提供したい、どうせやるなら素敵なものを――そんな気持ちは、誰もが持ち得る感情だ。ただ、この現代社会においてはそんな心は熱血だとか細かい人だとか、そんな言葉で片付けられてしまう。誰もが持っている理想を叶えるためには、「目標」と「仲間」が必要になる。一人でなしえることなどそうそう多くない。目標が大きければ大きいほど、一人でできる範囲というのは限られる。でも三次元でそんなことはそうそう簡単に出来ない。うまくいくことなんて少ししかない。
だけど、「アイドリッシュセブン」では、それがうまくいっているのだ。
皆が同じ目標を向き、それらを創り出すように、チームが機能している。しっかりとした目標やゴールを設定することで、すべての歯車がかみ合って想像以上の、見たことがない世界が見えてくる。
それらは、熱という目に見えない形で私たちの胸を熱くさせる。こんな素敵なものを作り上げるチームがあるんだ――と。
もっといえば、そのチームの中には大きく、ユーザーである私たちも含まれているのだろう。好きだと言ってくれること、アイドリッシュセブンの熱を感じて、「こんなに素敵なんだよ!」とそれを伝播しようとすること。それもきっと、アイドリッシュセブンの掲げる「アイドルの創出」に一役買っているのだと思う。だからこそ、私たちの立場は””マネージャー””なんだろう。
こんな風に何かの目標に向かって大勢の人物が同じ方向を向いて仕事している姿は、本当にすごいことだと思う。それぞれがそれぞれの立場で細やかな仕事をして、連携をして、相互に影響しあわなければこんないいものは生まれないのだ。
いいものを作りたい、よいことを成したいと願うことは悪いことじゃない。熱をこめることはきっと世界も変える――とアイドリッシュセブンの運営陣が示してくれているような気がして、一人の企業戦士として勇気が湧いてくるのだ。

リアルタイムで熱狂を追えるというところが好き

アイドリッシュセブンはアプリゲームである、ということは、ストーリーの更新も、新しい試みも時間の経過とともに起こっていく。日々、私たちが過ごしている時間とともにアップデートされていくキャラクターたちや、仕事の数々がある。それらをリアルタイムで体感できるということは、ものすごく幸せなことだ。
ストーリーの配信は確かにあとになれば読み返せる。だけど今回の広告のようにストーリーとリンクしたリアルタイムの動きは「今この瞬間」しか味わえない。
面白いものは時代を超えて残る。形を変えて、言葉を変えて残っている。けれど、今感じているこの「熱さ」というものはどうしたってリアルタイムに感じることでしか味わえないものだ。
もちろん、ストーリーのつらさからくる心の痛みもあるだろう。推しが辛い、推しに仕事がない、そんな辛さすらも、彼らが今時代を生きているからこそ、自分にのしかかってくる感情であるといえる。
「アイドルを推している気持ち」というのを、私は痛いほど体感している。アイドリッシュセブンというプロジェクトそのものが巨大なアイドルのようなものだ。いつかそれが好きじゃなくなる時がくるのかもしれないけれど、それでもいまアイドリッシュセブンが大きくなっていく瞬間を見逃したくはない。どこまで行くのかをこの目で確かめたいという気持ちが確かにあるのだ。
この熱を感じられるのは、渦中にいる人間でなくてはできないはずだ、と私は思っている。単なる一つのアプリゲームが、もしかしたら何かを変えてしまうかもしれない。そんな瞬間を、私はいつだって待っているのだ。
願わくはこの熱狂がいつまでも冷めないことを願っている。いつか私がアイドリッシュセブンが好きではなくなる時が来たとしても、その時に感じたことに後悔はしないだろう。

アイドリッシュセブンを「みんなに知ってほしい」

私が伝えたいのは、アイドリッシュセブンを「知ってほしい」ということだ。もちろんアプリゲームをしてくれたらめちゃくちゃうれしい。推しができたら語り合おう。好きな曲を流してカラオケで『アイナナしばり』もしてみたいと思う。
だけど、そんな贅沢はきっと言えない。実際プレイしてみて好きじゃないって人もいるだろうし、合う合わないもあるだろうから、はまってくれなんて到底言えない。
ただ私は私が推している『アイドル』がこんなにも素敵だということをいろんな人に知ってほしいのだ。こんなにも誰かに伝えたくなるコンテンツなんて、人生でそうそう出会えるものではない。
日々の生活の彩りとなってくれて、一つ一つの情報にワクワクする。息をするみたいに、大好きといえるコンテンツがあるというのは、本当に幸せなことだと思う。
もちろん、ここにいたるまでいろいろなことがあったし、手放しでうれしいと喜べるだけではない。けれど、それらすべてをひっくるめても、「私はこれが好きだ!!!!!!」と叫べるコンテンツなのだ。
だからこそ、皆様に今一度この言葉をお送りしよう。

「アイドリッシュセブンはここにいるよって、みんなに伝えたいんです!」

アイドリッシュセブンをよろしくお願いします!

この記事が参加している募集

コンテンツ会議