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【妄想ライオンズ 118】ほんの少しのかけ違いで、結果は劇的に変わる!松井監督の想いを無駄にしないために!

45試合をして、15勝30敗。日ハムには力負けを喫し、ロッテに開幕8連敗。ソフトバンクには、山川にズタズタにされ、屈辱的な連敗スタートから、いい試合をしながら、最後にうっちゃられるという、なんとも出口のない敗戦が続く。

5月11日。株主総会を1ヶ月後に控えた時期に後藤オーナーが松井監督を激励している。このころ、ライオンズは両リーグ最速の借金10に到達していた。
僕は、この時に、ある程度「デッドライン」が示されていたのではないかな、と思って見ています。銀行員は、にこやかな顔で、鬼のような所業をするものです。

先発は高橋光を除けば、想定通りの活躍をしており、武内、ボー、という新しい戦力も十分に力になっている。しかし、得点力がひどいのはある程度想定の範囲内とはいえ、リリーフ陣が炎上の連続で崩壊状態。アブレイユだけが奮闘しているものの、7、8回を安心して投げさせられるメンバーはいず、8回の失点が膨れ上がり、結果的に、終盤にひっくりかえさせる、延長に入って力負けする、そんな展開が続いた。

負けるにしても、フラストレーションの溜まる展開が多かった。
先発ピッチャーが、Q S、H Q Sで踏ん張っても、打線が得点を取れない。たまに、打線がリードをしても、今度はリリーフ陣が踏ん張れない。なんとか同点まで追いついたと思ったら、延長で力負け。

そういう、「もう、ほんのちょいで勝てたのに!!」という思いの矛先は、当然に監督に向かうことになる。あそこで、こういう手を打てば、この投手にしておけば、代打を出しておけば、、などなど。

バンバン打たれて、完敗が続く。どうにもならない力負けが続く。そんな状態ではない。「もうちょいで勝てるじゃないか!」という展開が、ファンの思いを燃え上がらせる。


僕は、交流戦前、借金10がデッドラインだったのではないかな、と。それが、ロッテに8連敗したあたりでもう無理ゲーになり、オリックス3連戦の前あたりには、概ね決まっていたのではないかな、と思います。(この3連戦は、ライオンズコレクションで、松井監督が前面に出ていましたから。。)8連敗を止めて、オリックスに激勝した試合の、松井監督の勝利監督インタビューは、「勝ったぜ!」「よっしゃ」という雰囲気は一切なくて、笑顔なく、何か、責められているかのような顔つきでした。


問題は、「決して、完全に力負け状態」ということではない、という状況認識を、オーナーサイドも、フロントも、そして、何よりもファンが、そう思っているということだと思います。

先発は確実にコマがある。平良も帰ってくるだろう、高橋光は調整が必要かもしれないけれど、今井ー隅田ー武内ーボーー松本航に、渡邊ゆも悪くない、与座もいつでも先発はいけるだろう。12球団1の陣容だろう。(松本航は先発に戻すべきでしょう。彼がないと、コマは少し足りない)

分厚いと思われたリリーフ陣が崩壊気味なのは間違いない。アブレイユも万全ではないし、甲斐野が離脱中(もうすぐ戻る)、当初良かった水上、本田は打ち込まれ、ヤン、田村、豆田などは少し力不足。佐藤隼が頑張っているが、そこそこ失点する。増田、平井のおじさんコンビは頑張っているけれど、ピリッとしないことも多い。
ただ、ここは、やりくりでなんとかなるのではないかという気も、大いにする。決してコマがないわけではない。今年は羽田を後ろで使ってもいいだろうし、調子を落としているメンバーも、必ず盛り返してくるだろう。

打線の不振は、酷いは酷いのだけど、.214というのは、セリーグ首位の阪神の.223とそうそう変わらない。得点も少ないけれど、巨人は48試合でライオンズより少ない、113点で、貯金が2もある。確かに調子の悪い選手も多いが、少し重なってしまった面もあり、この3試合は明らかに打線は上向きだ。ただ、率が低いと分かっていながらも、「1点を取る工夫」「執念」のようなものがあまり見られないように感じたのは事実。5月25日のオリックス戦の7回の裏のような、全員が、追い込まれても「なんとか1つでも塁を進めよう」という気迫を見せ、くらい着き続けた、そういう作戦も、気概も、連敗中はあまり見られなかった。

これら3つのネガティブ要素は、つまり、どれも、ほんの少しのかけ違いで、一気に好転する可能性がある、ということを示しているように思う。特に、今日5月27日、連敗を脱し、劇的な逆転勝ち、昨日はマチャドに4点を喰らわせたチーム状態は、確実に最悪機を脱したように見えます。

だからこそ、この時期に、「違うボタンを押そう」という決断は、「絶対にシーズンを捨てない」という内外への明確なメッセージだろう、そう感じる。

そして、選手は、必ず奮起するはず。
松井監督の思い、辛抱に辛抱を重ねてきたこの1年半弱の思いは、選手たちの中で必ず生きているはず。

初めての開幕投手に指名してくださったのが監督だったので、悔しいです。言葉で言うのは難しいですけど、本当に死ぬ気でやらないと他のチームにどんどん置いていかれる(今井)

自分たちの不甲斐なさで、自分たちを庇ってくれてきたリーダーが責任を取らされる。この事実に対して、今井の言葉のような決意を、全員が守ってくれれば、「ほんのちょっとの掛け違い」を一気に、好転させられるはずだ。

それが、一度、去ることになった松井元監督への、最高の恩返しだろう。


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