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★ラガー箚記(12)★完全主観 リーグワン2023 ベストゲーム(3位ー1位)

7位からの7試合を紹介しておりますが、この7つのうち、埼玉が3試合、クボタ、静岡、東芝、サントリーが2試合に、トヨタ、相模原、横浜が1試合です。こうみても、埼玉との試合が、レベルの高い試合になっている傾向が伺えます。

(2位タイ) 30ポイント

12月25日 相模原 27ー25 トヨタ (ギオンス)

リーグの前半戦に旋風を起こしたのは相模原。アタックについては際立った特徴はないのですが、
とにかくディフェンスがしぶとい。
接点に対しての絡み方が執拗で、トヨタの大きくて強いFWのアタックにも怯まずに接点に圧力をかけており、
さらにそれが、後半になっても全く衰えない。
ターンオーバーが多く、そこからしっかりテリトリーを取っていき、
10番を背負うシルコックが正確なキックで得点を重ねていく。
初めは、トヨタが3−15まで引き離しながらの後半にかけての逆転劇は、
アップセット、という内容ではなく、チームとしての仕上がりの良さ、規律の高さは、しっかりと準備されてきたものを感じました。

この後に相模原は東芝も破ることになりますね。

(2位タイ) 30ポイント

12月17日 埼玉 22−19 東芝 (熊谷)

開幕節のこの試合は、今思えば、シーズンを象徴する試合でした。
東芝が前半のうちに13点をリードしながら、そこから徐々に埼玉が切り返し
堀江が出てきた後に試合をひっくり返し、
東芝も粘るのですが、後半30分過ぎに、PG1つ、差をつけてリードを守り切って逃げ切る。
クレバーな戦いにも見えましたが、
やはり、ギリギリな勝利というところでもありました。
逆な視点では、東芝はここにかけてきており、この試合は勝ち切らなければならなかった試合でしょう。

埼玉の、「相手にまず攻めさせて、がっぷりと回しを取ってから、最後に相手を投げ飛ばす」という横綱相撲の象徴なのですが、やはり土俵際まで迫られているという事実があって、
その蓄積が、シーズンの最後に決壊してしまったのかな、、とも。

ただ、開幕節から、強度の高い、激しい試合で、興奮しました。

(1位) 33ポイント

2月5日 東芝 34ー40 サントリー (秩父宮)

やはり、シーソーゲーム、それも高いレベルのアタックでの点の取り合いで、
最後まで差がつかない、1トライ差前後で推移するというのは、見るものを興奮させますね。
玄人的にみれば、雑な展開という見方もできるのですが、
これくらいのレベルのチームになると、
1つ1つのトライのレベルは高く、
そういう奇跡のようなアタックの結果のトライが次々とみれるのは、幸福です。
アタックのレベルでは、この試合は東芝の方が上だったと思うのですが、
サントリーが、スクラムで東芝を圧倒しており、
ここが東芝が勝ちきれない原因になりました。
東芝は、こういう素晴らしいアタックはできるのですが、
要所で守りきれない、堪えきれない試合が多かったです。

黄金カードの秩父宮、1万人を超えての観衆もあり、熱狂できる試合でした。

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