【妄想ライオンズ99】主砲は二門!
リーグ戦の再開は、雨の仙台での激戦になった。先発も、リリーフも、投げにくさのある中で、楽天打線に捕まり気味なところを、今日は、ライオンズの誇る新旧二門の主砲が火を吹いた。
3番に入った外崎が、今日は、楽天の則本の落ちるボールを余裕で見切っていて、4度ともきっちり出塁をする。
1回は、それを、新4番の渡部が、豪快な1打で先制し、さらに、22年目だけれど、バージョンアップした旧主砲が追加点を取る。
後ろに旧主砲がいることで、どうしても、4番の新主砲に対して「逃げられない」状態になる。その結果、少しずつ4番に対しての攻めが、厳しさを失う。 同点の8回は、二死から、外崎がセンター前に弾き返し、渡部に対しては、1−2と追い込まれるも、そこから4球続いたフォークをしっかり見切った。
楽天の酒居の視界に、5番の中村がいたことは間違いない。
微妙なコントロールの乱れを見切った渡部も素晴らしい。
動揺するリリーフの、四球後のその初球を、まさにセオリー通り、スライダーを、読んだわけではないだろう、少し泳がされながらも、左中間最深部まで運ぶ旧主砲。
そして、その1打に対して、雨が降り続き、足を取られやすいグラウンドを、1塁から110キロの巨体を軽やかに運び、スライディングもなしにホームを駆け抜けてくる、新主砲。
やはり、主砲は一門よりも二門がいい。
渡部にとって、後ろに中村が座ることが、どれだけ心やすいことか。たとえ打てなくとも、つなぐということで、チームに貢献できる。さらに、どうしたところで、後ろに回したくないのだから、必然的に、自分と勝負をしてくる。
中村にとって、自分の前を、10歳以上年下の若き主砲が奮闘する姿ほど、自分を勇気づけるものはないはずだ。自分が4番として打つよりも、渡部、新主砲として奮闘していくほうが、はるかに嬉しいし、彼の繋いだ後ほど、燃える場面はないはずだ。
そして、副次効果として、6番に回ったマキノンが前を打つ2人からパワーを補充してもらいホームランを打ってくれた。
4−6番で5打点。つい2試合前までは、10試合続けて2点以下しか取れなかった打線とは、まるで違う打線に見える。
ライオンズ丸に、主砲が2つついた。この二門が火を吹くことで、前後の中距離砲、そして、さらにその前や後ろを支える役者たちが生えてくる。
そして、なんといっても、ライオンズ丸の主砲は、どっしりとした安定感がある。
さあ、いくぜ、スイープ、最下位脱出に向けて、明日は、不振のエースが大復活してくれるはず!!
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