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2024年2月の読書記録&感想文(ネタバレあり)
2月は2冊読みました。先月に比べると大分少なめです。
本は出かけ先で読むことが多いので,あまり出かけることが少なかった2月はあまり多く読むことができませんでした。
ではネタバレありきのレビューどうぞ
①死刑にいたる病 櫛木 理宇
法律を学ぶ大学生の主人公が連続殺人鬼として捕まっている昔馴染みの人物から1通の手紙をもらう。一審では死刑判決が出ている彼から他の事件は自分がやったが、一件の事件はやってない。冤罪ということを証明してほしいと頼まれた主人公は悩んだ末に依頼を受け独自の調査を開始する
読了後かなり好きなタイプの作品だと思いました。
主人公は物語の開始は自分の挫折の気持ちを抱え、周りの同級生に対しても不満や屈折した思いを抱えているのだが、事件の真相を調べ、殺人鬼と面会を重ねるごとに考え方や性格がどんどん変わっていきます。
主人公は調べることを通じて考え方や行動が変わっていくことが
自分に自信をつけていったり過去の挫折との気持ちの折り合いがついていったのかなと思って読んでいたのですが、そういう理由ではありませんでした。
相手は何枚も上手
連続殺人鬼は人の心理を掌握することに長けており、主人公も気付かないうちに洗脳されていき危うく事件を起こそうとしてしまいます。
何とか思い止まった主人公、殺人鬼との決別、明かされる事件の真相と目的。
気になっていい雰囲気になっていた幼馴染とくっつくのかなーハッピーエンドかなーと思ったらその幼馴染も既に殺人鬼に洗脳されていたという衝撃のラスト
今後どうなってしまうのだろう。どのくらいこの殺人鬼に影響を受け洗脳された子供がいるのだろうと思うとゾッとしました。
このゾッとした余韻が結構好きで、怖いけど気になる続きがもしあるなら読みたいと思ってしまうくらい好きなラストでした。
②ラットマン 道尾 秀介
アマチュアバンドのギタリストの主人公。バンドの練習中に恋人が死んでしまう。
主人公の過去と事件の真相とは
この作品は犯人の名前が明かされた時、本当にえ?となった作品です
読み間違えたと思って数ページ前まで戻って読みました(笑)
思い込みというのは怖いものだなと思いました。思い込みによる悲劇の連鎖が辛いですね。
真相を知り、長年の想いが払拭された主人公と母親がこれから徐々に歩み寄れればいいなと思いました。
2月は読んだ作品は少なかったですが、大分濃い内容の本を読むことができたと思います。
3月分もまとめているのでまた続きは次回
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