夫がオジサンになった日

私が夫に一目ぼれして付き合い、結婚した。
とにかく夫は綾野剛、山田孝之の次にカッコいい人だと思っていた。
時々「髪を切るのがめんどくさい」とものすごいロン毛になったこともあったけど、私は夫の存在自体にベタ惚れしていたのでなんだかんだで「カッコいい!!」となっていた。

我が家は土日休みの夫へ土曜日は一人の時間、日曜日は家族の時間と約束をしている。
その日もいつものように日曜日で食材の買い出しにでかけた。
何気なく夫の足元を見る。お揃いで買ったサンダルに…靴下を履いていた。
私の中でものすごい衝撃!サンダルに靴下を履くのはオジサンだと思っていたから。
靴下を履くならスニーカーを履けばいいのに。そこでサンダルをチョイスするのはオジサンの発想だ。

嗚呼、夫がついにオジサンになってしまった。
あんなに大好きだった夫がオジサンになったんだ。
何とも言えない気持ちでオジサンを見ていた。

逆を言えばそれだけ私もオバサンになっているということ。
ハイヒールはもう履けない。すぐ足痛くなるし走れないから。専らスニーカー。adidasのマジックテープのスニーカー大好き。靴紐結ばなくていいからしゃがまないし。
脚出してはもう歩けない。冷えると膝痛くなるから。肌触りのいいレギンス履いてると安心する。
見た目より利便性や体調を考え始めた時、人はオジサンやオバサンになるのだ。

一目ぼれしてからもう長い時間が過ぎて、すっかり憧れの人ではなくなったけどお互いに好きなことをしながらなんとなくこうしてきた。付き合ってから「合わないな」と思うことも沢山出てきたけど、それはそれで見ないふりをしたり諦めたりしながら夫と妻、父と母としてそれぞれの役割で家庭生活をまわしているのだと思う。
その中で年を取り、見てくれよりも守らなくてはいけないものが増えてきた。

夫がオジサンになった日は、私がオバサンになった日で、二人で年を重ねたことを実感した日だった。

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●主婦あるある●育児あるある●女子あるある●日々の記録●個人的色々への御意見 甘味と辛味を混ぜながら書いていきます
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