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新卒1年目で転職した僕が大事にした2つの価値観について

大好きな会社を去らなければならない。

突如告げられたその事実を僕は半ば理解しながらも、心は困惑の表情を保ったまま硬直していた。

これからまた新しい環境を探し、そこで頑張らなければならないのかーー。

ここが『魂を全力で注げる』と感じていた唯一の場所だったからである。

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このnoteは、新卒1年目の野郎がどのような軸を持って転職活動を行ったかについて綴ったものです。

明文化することにより、卒アルのように当時の感情を思い出せるかなと思いメモをしていました。

ーーただ、冷静になった時に僕は以下の特徴を持っており

・新卒1人目としてスタートアップに入ったこと
・新卒7ヶ月目で転職に挑戦する状況になったこと

このような人間が○○な観点を持って転職活動に臨みました』的な記事はあまり存在しないのでは?と思ったため、

発信することで「もしかしたら採用関係者の方々や、スタートアップ関連の方々に少しでもお役に立てるのかもしれない...!」と考えたことがnoteで発信しようと決意しました。

とはいえ、個人の転職活動軸を綴っただけの記事でもあるので、ぜひ肩の力を抜いて息抜き程度でご覧いただけますと幸いです。

【前提】会社選びはとーーーっても難しい

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僕は人生の伴侶的な存在に値するモノ・コトについて、大胆に出発するものの、細部は極限まで時間をかけこだわる傾向にあります。

また、今は一度社会人を経験し、学生時代よりもある程度視座が上がったため、自分が大事にするキーポイントが学生時代とは比べ物にならないほど多くなったと感じています。

それを纏めるのに思考は必要でしたが、考えた結果、実は論点は以下の2つに集約できると考えるようになりました。

①感情的な面
②合理的な面

そして、この2つで厄介な方は感情的な面と思います。

合理的側面に関しては事実(財務:決算書など/事業内容:HP,アプリなど)を知ることで納得感を得られるかどうかでその場で判断が可能と思います。

しかし、感情面については時間を投じ、体験をした上でないと判断できないことが多いと考えるためです。

故に、僕は前職を決める際もインターンを通して「この場所ならどれだけ時間を投じようが周りになんて言われようが、この仲間とこの事業をこの瞬間にできることを誇りに思うし幸せだ」と確信し、選ばせて頂いています。(決め切ったのは卒業の2ヶ月前)

しかも現状は、社会人としての知見/体験が溜まってきたが故に、どうしても前職と比較してしまうという点で、感情面のハードルが上がってしまっている事態は拭えぬ事実でした。

※大好きだった恋人にいきなり振られてから次の恋人も元恋人と比較してしまう現象に酷似している(フルコミット型なので僕は体験はありませんけどね!?え!?!?)

そのような状態で転職活動を始めることになり、結果として今新しい所属にいるわけですが、まず行動する前に"どのようなプロセスを経て今に至ったのか"を記述できたらと思います。

そもそも転職をするのかどうか

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実はそもそも最初から「転職をしよう!」と思っていたわけではありません

当時はtiktokとyoutubeを本気でやろうと思っていた時期でもあったため、フリーでやっていく道も考えていました。

ただ、その感覚が本当に正しいものであるのか。
それに勝る「やりたいこと」はないのか。

それらを改めて冷静に考えたことにより「転職しよう」という気持ちに変わっていきます。

理由は以下の2つです。

①チーム一丸となって社会に影響のあるプロダクト作りをやっていきたい思いがまだまだあったから
 └スタートアップが楽しかった/周りにチャレンジャーだらけの環境が最高だった/まだスタートアップをやりきれてない未練があったw
②マーケティングの筋肉をつけたかったから
 └その道のプロでありつよつよになりたいため。しかしマーケターは届けるプロダクトがないとできにくい役割上の特徴がある。それゆえ、自分でやって時間をかけてインパクトあるものを作るより、すでにある社会的インパクトがあるものを手がるほうが時間軸として最短である。
  └ブログ時代から100pv/Mの時代から10万pv/月ほど行く中で、人が喜んでいる声を実際に聞くコトが自分にとって何よりもパワーの源泉だなあと確信。
  └愛するプロダクト(自分が社会に対して価値があると信じてやまないもの)を届けることによって、人々の生活の幸福度を0.1でも向上させる橋渡し役になりたい。
   └ユーザからの歓喜の声が一番嬉しいモチベーションとなるから

上記から、

今は自分でやるより、就職した環境下でマーケ筋をひたすらにつけていくことが今の自分にとっての最大幸福だなァ」と考え、転職をしようと決めました。
※といっても動きまくるのは好きなので個人でも活動する予定です
4月12日追記:1ヶ月でTikTok3万人突破しました!!Yeah!

転職活動で大事にした2つの軸

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ここまでで、転職という意思決定に一切のモヤモヤ感がなくなった状態を作ることに成功しました。

次は『どこに転職するか?』を考える必要があります。
それには心臓部である『会社選びの軸〜転職編〜』を考える必然性が出てくるわけです。

人生は①意思決定の積み重ね、②周辺環境、③運 が大きな変数となると考えています。その中で、①だけは唯一自分が最大化させられる変数なので油断は禁物でした。

もしブレると「なりたい自分」や「やりたいこと」とそぐわずに力が発揮できなかったり、なんのためにやっているのかが全くわからなく無気力になってしまう危険性があるためです。

また、一緒に働くメンバーにも、僕のパフォーマンスが期待通りのものでなかったり、やる気がないとなると、その個人をマネジメントするコミュニケーションコストが発生してしまいます。

それを未然に防げるのは自分だけなので、準備期間で固めきることはマストでした。

幸運なことに、僕は内省をほぼ毎日行い、自己分析は1週間に1回ほど、まるで部屋の掃除のような感覚で自分を見直していたことが功を奏したのか、予定より時間をかけずにすっきり出せたと思います。

以下2つです。

①カルチャー
②事業内容

これらを冒頭の感情面の根拠ベースとして、色々な会社様のお話を聞いたりしていきました。

カルチャー軸について ~なんでカルチャーが大事なの?~

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僕は組織のカルチャーについては発信せずとも、内では中々に考えている方かもしれません。

とはいえ、『カルチャー』は一言で括れるくらい、その言葉の中身は単純なものでもないと思ってます。

なぜなら感じ方、捉え方で人それぞれが各組織に思い、感じる”カルチャー”が変わってきてしまうからです。

僕は人とお会いする際に、この二軸について必ず説明はしていました。

ただ、『カルチャー』を説明する際には、僕がそれを表すと考える日本語を投じた際、相手がその日本語に持ちうるイメージによる捉え方が異なる可能性があること、そしてそもそもカルチャー自体を言語化して伝達することの難易度がものすごく高いと感じており、軸はお伝えしつつも、中身に関しては相手に合わせて粒度を調整していました。

そのため結論カルチャーは当人が見てこそ判断できるものであると考えています。


しかし、ここではせっかくの記事化なので、文字起こししてみようと思います。

僕が考える『カルチャー』とは

『意思決定レイヤーに立つ者の人間性とビジョン力&言葉の伝達力』が大きいかどうかです。

意思決定レイヤーとは創業者と初期メンバーであり、組織を作ることに貢献し、現在進行系で組織内で影響力がある人物のことを指します。

そしてビジョンは、普段から『ビジョン』や『なぜこの事業をやっているのか』というレゾンデートルを公の場でいい意味でしつこく話しているかということ。

これはなぜかというと、スタートアップにいる人たちはいい意味で新しいこと好きで、チャレンジングな人が多いことがあるため、より鼓舞し、新規領域に挑戦していく中でも前だけを見続けている姿勢が仲間を鼓舞する大きな要素となると考えているからです。

そして思いやりの部分ですが、実はこれが人間性を反映していると考えています。

思いやりと一言で説明をし、文章だけで伝達するそれ自体の難易度が高いですが、あえて言語化すると、言葉遣いや仕事の進め方において組織全体で総合得点を高める働きが仲間と一緒にやることを前提に考えられているかということと、無駄に相手を傷つけるような行為、コミュニケーションをしていないかという部分になります。

これはきっと過去に培われたものでこれを言われたからといって今から変えるのは難しい要素と確信しています。

これが、僕が示すカルチャーの大部分です(まだまだ要素構成比率100%ではないと思っているが)。

そしてこれがピッタリ当てはまると、僕の中では『カルチャーフィット』と定義されるわけです。

ここは実際に人に会ってみて、働ける時間があれば働いてみてみるのが良いと思います。

(※余談)働かないとわからないことがたくさんあるのでhey社やMirrativ社が行っている体験入社が個人的にはものすごく好きな施策です。

事業内容について ~なんで事業内容が大事なの?~

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ここでの意味合いは、"事業内容"どうこうでなく、事業内容に"僕の感情が寄り添えるかどうか"です。

僕は共感/協調性が強いタイプであり、「ここは伸びる領域だから」「儲かるから」と言われるよりも、「○○さんと一緒にできる!」「この事業を伸ばすことで世の中の人が1人でも多く幸せになる!」と感じた時の方が力が発揮されます。

こうした「ピンときた感」はきっと僕らが直感と呼んでいるもので、僕にあたっては何かを選択するにあたり、いつも決定の先頭を切っていた存在でもありました。

ただシャワー中や散歩中などに考えていると、もしや『事業内容』への直感は以下の式で分解できるのでは?と考えはじめました。

そして導き出した式が、以下です。

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これの最大値を叩き出している場所が、僕が「ここになら魂が注げる!」と感じる所以なのかもしれません。

情熱面から見た事業内容への共感

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例えば洋服を売る事業の場合

僕は洋服は毎日着ています。

しかし、洋服に感情が揺さぶられることはほとんどなく、その瞬間を強いて言うのであらば高い洋服を買ってドキドキした時くらいです。
そのため、感情の深さも頻度も浅く少ないため、「洋服を販売する事業をやろう!」となっても、あまり実感が湧かないことでしょう。

なぜなら情熱は「その事業を大きくした時の世の中を楽しみに頑張る」というモチベーションとほぼ同義であるため、
自分が目の前のコトに情熱を持たぬのにどうして「この事業が広まったこの先」に対して情熱が湧くことか。

しかし、これは僕自身のお話で、世の中には多くの人がおり、その数だけ価値観があります。

上記の例だと、僕の周りの友人やインフルエンサーでも洋服を買うことが好き、洋服でおしゃれをするのが好きな人。
また、洋服カテゴリの中でも特に古着が好き。
着る、買うでなく見るのが好きだなど、1つのコト・モノが繰り広げるヒトへの物語は無限なものと感じられます。

それ故、それぞれのヒトにそれぞれの感情移入先があるのでそこに向けて突っ走っていく、それが「好きなコトでいきていく」という意味なのではないかと思います。

だからこそ、職業や趣味が無数にあるのですよ、世の中はきっと。

それが僕が左側の「情熱」と呼んでいるものです。

※この考えは転職のみならず「なぜ自分はそれが好きなのだろう」「なぜ自分はこれにすっごくワクワクするんだろう」を思考できるテンプレートでも使えるのではないかなと考えています。

社会的インパクトの面からの事業内容への共感

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「自分は誰に幸せになってもらいたいのか」「誰を救いたいのか」などの視点を持ちつつ考えた先に、見つけた事業がその価値観と沿っているかをすり合わせることが大事かと思っています。

僕は「どういう人を幸福にするか」という視点も持ち合わせていましたが、どちらかというと社会全体で
「多くの人々の幸福度を+1でもあげるかどうか」「母数は少ないが、対象の人々の生活をぐいっと便利にしたり幸福にしたりできるかどうか」という観点を強く見ていました。

お誘いいただいた全ての会社さんが紛れもなくそこは一致しており、スタートアップ好きだなあとなりました。(のろけ)

そのため、こと転職にあたっては右側の式はほぼ使わず、情熱値を最大化させるところが片輪の転職軸の主な論点でした。

これから

ここにこれからはあえてこれまでと一風変わって、中国系企業での新規事業を日本で行うことになります。役割は変わらず、グロースマーケのようなことをやっていきます。

最後に

2020年12~2月で業務委託をさせていただきました。その際にお誘いいただいた企業様ならびにTwitterなどを通してお仕事のお誘いをいただけたこと、大変嬉しく思っております。

"新卒"という概念はもはや社会が勝手にその事象に呼び名をつけた概念でしかないなあと思った瞬間でもあり(笑)、同時に個人として見ていただけているのだと感動しました。

当時にお誘いいただいた方々にも数%でも貢献すべく、貪欲に実力をつけこれからも変わらず駆け抜けていきたいと思っています。

また、このnoteが少しでもこれから転職考えている方や、新しい挑戦へ向けての何かのお役に立てたりしますと一層幸いです。

これからもよろしくお願い致します。

原案完成:2020年3月15日
再編集/公開:2020年4月12日

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