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支援を素直に受け入れることの不安

今の職場はだいぶ恵まれていて、たくさんの配慮をいただいて過ごしています。

一部の方を除いて、障害の有無に関わらずお互いに気遣う姿勢が根本にあって、でも、蜜に関わっていこうとするわけでもなくて、良い距離感の職場で見守っていただいています。

私はまだ見守ってくださっているという優しさを、素直に受け入れられずにいます。



今までは障害を伝えずに、働いていました(クローズでの就労)。

障害特有のことでいきなり動けなくて休んでしまうことがあり、救急車に乗ったことも何度もあります。月に何日か欠勤しつつも、勇気を振り絞って出社している中で、上長から言われるんです。

「どうしてそんな休んだの?」「病院は行った?」
「病院でしっかり検査してもらってきたら?」

新卒で入社したかいしゃで、泣いてしまって仕事をお休みした日が2週に4日ほどあり、精神科に行きました。
精神科の先生からは仕事を休むことを勧められて、生活を考えると休むことは不安で、薬をもらったし行けるかな、と出社したときに先のようなことを聞かれるんです。

正直に、「泣いてしまって出社できなかった」「精神科に行って薬を処方してもらった」ということを言うと、
「なんで精神科なんか行ったの?私は病院に行ってと言ったけど、精神科に行ってほしかったわけじゃない」と怒られたことがあります。

心配して病院を勧めてくださっているのは分かります。ただ、精神科にかかるのも内科にかかるのも同じはずなのに、どうしてか精神科というだけで強く拒否反応を起こす人がいます。

結局、その職場はすぐに辞めてしまいました。

その後の職場もやはり休んでしまうと、周りに迷惑もかかりますし、勤怠について指導を受けたり、叱責されることが多くありました。

今の職場は障害を開示し、障害者雇用枠で働いています(オープン就労)。

お休みしないように工夫はしていますが、工夫と状態が噛み合わず、お休みしてしまうことが多くあります。業務の負担が周りの人に行くので、困ることもあるでしょう。

しかし、私がお休みを減らせるように考えているということを知ってくださっているからこそ、お休みすることを理解いただけているのだと思います。

そして、私は、「お休みすることを理解していただけている」という優しさにまだ驚いていて、休んでしまうと次の日の出社がとても恐くなります。

今までの職場で叱責された経験がこびりついているからです。

「休むことは悪」という思い込みから抜け出せず、「徐々に安定して出社できたらいいよ」という配慮・支援を受け取れていません。
それが原因でご迷惑をおかけすることになっていることもあります。


勤怠のことに限らず、周りが見守ってくださっている環境だということを、私が認識して頼れるようになるまで、まだ時間がかかりそうです。

今までがクローズで就労していて、自分の対処だけが頼りだったからでしょう。

オープンで就労しているということ。
支援してくださる方がたくさんいること。
見守ってくださっている環境だということ。

過去の職場と区別して、周りに頼れるようになるというのも、私には練習がいるのかもしれません。

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