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出産レポ1人目(仮題)

トレンドに乗って、昔mixiに載せたの再掲(改変有り)

これ最後のなんで又気が向けばここに至るまで(破水前)も載せます

さてここから↓

分娩室に入ってまずは、NSTモニター装着。
これって、赤ちゃんの心拍数と共に子宮収縮が判る。
つまりお腹の張りが数値で判るってわけで。
数値がだんだん上がっていくと、陣痛の痛みが強くなっていくので
来るぞ来るぞ、ってココロの準備が多少出来るようになった。
それと、やはり大部屋とちがって、声が思い切り出せるのは有り難い。
そのふたつのおかげでちょっと安心していたら、
朝6時過ぎ、心配してたけどやっと立ち会い希望の連れ登場。
さらに一安心。話好きな私は、さっそく夜明けから今までのことを
連れにしゃべりたくてしょうがないのだけど
数分間隔でやってくる、生理痛だか腰痛だか腹痛だかもう訳の判らん痛みで じゃまされて、なかなか話が続かない(いやいいからだまっとけって話)
モニターである程度予想がついてた陣痛も、いつの間にか
15~22(このあたりはまだだいじょうぶ)から急に
70から100+αにとんだりする(もう、いたたたた、とのたうち回る)
結局、話したいことの3分の1も言えずに
痛みと痛みの間は、なんだか眠くてしょうがなくなってくる
(ナースにも、陣痛はあまりにも痛みがひどいから、
 間には眠くなるもんよ、いいから休んどきなさいって言われた)
だもんで、はじめは連れに手を握ってもらうとか
お茶を飲ませて貰うとかしてたけど
だんだん、あんまりまわりに気が回らなくなってきて、連れの事もある意味放置。
(この時、連れはけっこうヒマで、ワタシの枕元に立ったまま
 分娩室の中をゆっくり観察とかしてたらしい)
すってすってはいてって、ナースには何度も言われるけど
これがしんどくてそんなことやってらんない。知識はあったんだけどな。
ほんとに痛みにがしの下手な産婦だなって自分でもあきれる。
そして7時半。子宮口はやっと5センチ大。
痛みの間隔なんて、もう訳が判らなくなってきた。
ただ、ここでやめるわけにいかないんだろーなーってちょっと思ったり。
よく本で見ていた「いきみたくなる」って感覚は、
実際その時になってはじめて判った。
もうなんだかわからんけど出してしまいたいって感じ。なんだこれ。
台の上であばれまわるワタシは、日勤の始まる時間だからか
いつのまにか増えたナースみんなで押さえつけられ
8時10分にやっと子宮口全開大(10センチ)と言われる。
かといってすぐ赤ちゃんが出てくるわけではなくって・・・。
実は
教科書上、分娩経過の第三期まであるうちの
今までのがまだ第一期なのでした。(陣痛開始~子宮口全開大まで)
参考までに、初産の場合の平均は
第一期 10~12時間
第二期 2~3時間
第三期 15~30分 となります。
さてといよいよクライマックスです。
実際問題、テンパってるようでちょっと冷静な私。
なんかお酒に酔っぱらってる時みたいな(酔ってても飲み会の会計できます経験者)
8時10分か・・・と時計を見る余裕があったり、
院内PHSでナースがドクターに連絡しているのも判ったり、
ただ痛いのは痛い。息吸ってはいてって何度も言われるけど、それ無理なので
「出来ません」って何度も言うワタシ(コドモか)
「赤ちゃんもがんばってる、だからがんばって」
と言われてもな~、痛いもんは痛いんだよこれが。
8時半にやっと、ハリセンボンの春菜似(これほんと)の主治医が現れて
すぐに膣のあたりに局所麻酔の注射される。
そしてそれから、春菜Dr.にかなり怒られ続けるワタシ。
「そんなに暴れてお尻動かしたら、赤ちゃんが出てこれないでしょう!」
結局吸引分娩になって(キカイを入れて頭を吸引して出す)
まずはキカイを膣から入れるのがこれがまた、痛くって叫んでたら
「これが痛いんなら赤ちゃんも出てこれんわ!」
とか、でもほんとがまんできんで、いたたたたって言っちゃう。
しかしドクターはさすがですね、分娩室に入るなりのたうちまわる私を見て
こりゃもうだめだと思ったのか(痛みに全然耐えられない産婦だって)
すぐに「吸引を」ってキカイを用意させるのが判りました。
吸引分娩でなかったら、もっと時間がかかったししんどかったと思います。
医師の正しい判断だなぁ。
いきむたびに、ナースに口を押さえつけられる私(声を出してはいけない)
つまり痛みにがしだけでなく、いきむのも下手なのでした。
はいあごを胸につけて、おへそ見て、いきんでってそんな余裕ないって。
そうしていきむこと数回。自分ではまだまだと思っていましたが
急にごつごつのものが、ぐりんと膣を通っていく感触があり
(ここを立ち会いしてた連れには、にゅるっと出てきたと言われる。
 そんなカンタンには出てこなかったてば)
おめでとうございますと言われ
すぐに私の右横まで、婦長さんが抱いたその子を見せてくれました。
あ、出たのか。嘘、という感じ。今のが最後のいきみだとは思わなんだ。
そうして、我が子にかける第一声は「おつかれ」
もちょっとうまく産んであげられたらよかったね。

ちなみに胎盤を出す(産む?)第三期は
静脈麻酔されながらでしたので、それこそ酔っぱらったようになって
ずっとハイな状態でドクターやナースにしゃべり続けてました。

しばらくは分娩台で安静指示。
お腹をそっとさわってました。へこんでる!
当たり前なんだけど、なんだか不思議な感触でした。
もうここにはいないのですよ。


小1の時に小説家になりたいと夢みて早35年。創作から暫く遠ざかって居ましたが、或るきっかけで少しずつ夢に近づく為に頑張って居ます。等身大の判り易い文章を心がけて居ます。