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【読書記録 絵本】『とっくん』 駒形克己

久しぶりの今日は絵本の記録を。

福音館書店のこどものとも012より、昨年2月号の『とっくん』。



手元に置いておきたくて

子育て広場で先生が読んでくれたのがずっと気になっていて、本屋さんで探してみたんだけど見つからなくて…

この「こどものとも」シリーズって月刊の絵本なんですね。
基本的にこどもちゃれんじで毎月絵本が届くので、あまり絵本は買わずに図書館派なのですが、これはとても気に入ったのと、子どもには好き放題触ってほしくて、大型書店でようやく出会えて購入しました。

駒形克己さん

この「とっくん」の作者は駒形克己さん。
造本作家、デザイナーの方で、『ごぶごぶごぼごぼ」の作者の方でもあります。

福音館書店のインスタをフォローしているのですが、悲しいことにこの3月に他界されたとのこと。

パキっとした色使いが、赤ちゃんには楽しく映るのか、うちの子は「ごぶごぶごぼごぼ」も「とっくん」も、絵本を開くとじっと見てくれます。

心臓の音、赤ちゃんがお腹の中にいた時の風景

子育て広場の先生が本の紹介の折に教えてくれたのは、この本は心臓の音や赤ちゃんがお腹の中にいた時に見えていた風景、聞こえていた音が表現されているということ。

1ページほぼ1色の中に穴が開いている絵本。
何かストーリーがあるわけではない、ひたすら「とっくん」「どっくどっく」「しんしんしん」とオノマトペが続く絵本です。

穴あきなので次のページと前のページの色も見えます。
そこもまた心地よいけどビビッドなカラーできれい。

ストーリーは無くても「とくん」という音がどんどん大きくなったり、「とっくん」「どっくん」と、繋がりや変化が見れるのが私も読んでいて楽しい。

この、私が感じた楽しさみたいなものを赤ちゃんも感じているのかな。
こういった「連続性」や「変化」って、赤ちゃんは何カ月くらいから理解してくるものなのだろう。

親になって初めて知る、絵本の時期

妊娠中、子どもにいつか読みたい本として「こんとあき」や「君のことが大好き」を生まれてくる子供のために買ってあげていました。

さて、実際に生まれてみて。
子育て広場や図書館に出るようになったのが生後3、4か月頃。
そこで紹介してもらったりする「絵本」は、大人の私が思っている「絵本」…すなわち登場人物がいて、物語があって、メッセージがあって、そのメッセージ性に心が揺さぶられる―みたいなものではなく、

もっともっと分かりやすいもの。
因果関係も1、2ページ内で明らかになるようなものだったり、
あるいはそもそも因果関係はないけれど何かしらの連続性は変化を感じるようなもの(例えば「もこもこもこ」など)

そういったものが、赤ちゃんには楽しいよと教えて貰い、実際読んでみても子どもはこういった絵本を見て笑ったり、じっと見つめたりしているんですよね。
ストーリーのある絵本はママが読んで楽しいけど、子どもは最後まで聞いていることなく他のことに興味が移ってしまったり。

あぁ、私が買ってきた絵本が子どもの心の栄養になってくれるのは、もう少し先なのかな、と初めて気づいたのです。

一方で、こういった単純だけど連続性がある絵本、ごく簡単な因果関係がある絵本の魅力が沼のようで。
一日に何度も絵本を読むのですが、やっぱり図書館とかでこの絵本いいな!と出会うと私も嬉しくなって、声色を買えたり表情を買えながら何度も子どもと楽しんでいます。

絵本、沼です。

絵本と子どもの発達を題材にした研究とかもあるのかな。
あるんだろうな。世の中は果てしないな。


知りたい疑問(メモ)

・こういった「連続性」や「変化」って、赤ちゃんは何カ月くらいから理解してくるものなのだろう
・なぜ「連続性」は楽しいんだろう
・絵本と子どもの発達を題材にした研究とかもあるのかな


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