赤い紙青い紙の怪談

 学校のトイレは怪談の宝庫である。トイレの花子さん、便器から出る手、そして赤い紙青い紙である。トイレで用を足した後、紙がなくなり、タイミングよく「赤い紙がいい?青い紙がいい?」と声がし、「赤い紙」を選ぶと血まみれで死亡、「青い紙」を選ぶと血を抜かれ蒼白になり死亡、どっちを選んでもデッドエンドである。
 これを回避する方法はない。拭かずに出ていくのみである。
しかし、新たなフォークロアとなるよう、決め台詞も考えてみよう。

「ガキじゃねーんだ、てめえの尻くらいてめえで拭うさ」

渋い。CV大塚明夫 (脳内再生) なぜか草っぱをくわえてでてきそうなバンカラなセリフでもある。

「紙がなければ手で拭けば良いのですわ!」

〜がなければ、という言い回しからブルジョワジーを感じ、品格を携えつつ、高い位を持つ物としての決意を感じる。高らかに言い放ちましょう。

「紙など必要ない!キレがいいからな。」

これは腸内環境抜群のエリートしか放てないセリフ。すとーんと排出され、紙につかないので本当に拭く必要が起きないのだ。

上記は紙を使わないという対処法である。
ここまで自信満々な登場人物達、勝てる気しかしない。


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