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海外旅のワクチンと感染症対策

こんにちは!
7月から世界周遊へ出発予定の、旅×薬剤師をカタチにしたいakiです✈️

長期海外滞在で避けて通れないワクチンなどの感染症対策。調べてみても情報がバラバラでわかりにくかったり…。

そこで国内のトラベルクリニックでワクチンを打った際に教えてもらったことも合わせてまとめてみました。Xでも簡単に記載してるのでチェックしてみてください💡

ワクチン

渡航先ごとに推奨されるワクチンは異なります。同じ感染症に対するワクチンでも国産、輸入など病院ごとに在庫が異なる場合もあります。

1.地域別の推奨ワクチン

受診時にもらった接種記録手帳の一覧表

2.接種間隔

間隔をあけて複数回投与が必要なものもあるので、旅が決まったら早めのトラベルクリニック受診がおすすめです。一番時間を要するのはA型肝炎ワクチンで6ヶ月(国産ワクチンのエイムゲンなら3回、輸入ワクチンのHavrixなら2回接種)かかります。

ワクチンの投与スケジュールが分かりやすいサイト↓

抗体が定着していないこともあるため、幼少期に接種済のワクチンでも心配なら抗体検査を相談しても良いと思います。また、破傷風は約10年、日本脳炎は約10〜20年で効果が切れるため、それも踏まえて接種を検討しましょう。受診時は接種歴が分かる母子手帳などを持っていくとスムーズです◎

自費診療のため費用は病院ごとに異なります。安くしたい!という方はタイのスネークファームでの接種も人気です。気になる方は調べてみてください(動画や記事がたくさんあってリンクを選べませんでした笑)。

3.黄熱ワクチン

黄熱ワクチンには倦怠感等の副反応があり、若いうちに打つことを勧められました。また他のワクチンと異なり、検疫所と一部の病院でしか接種できません。こちらのリンクにて黄熱の概要、副反応や接種可能な施設一覧を確認できます。

コロンビアの首都ボゴタにあるエルドラド空港では無料で接種できるようです(2023年の情報)。黄熱の予防接種証明書(イエローカード)がないと入国できない国もあるため接種のタイミングには注意を!


マラリア

蚊が媒介し、感染すれば命に関わることもあるマラリア。渡航先のリスクがわかるFit For Travelと言うサイトを教えてもらいました。

国を選択するとそこで推奨されるワクチンや健康情報がまとまっています。さらにマラリアマップを選択すると以下のように詳細なリスクを知ることができます。

例えばインド
東部以外はリスクが低いことが分かります

マラリア予防薬は病歴によって使えない人がいたり、国によっては薬剤耐性の問題があるため必要な場合は医師に相談しましょう。

ちなみに厚生労働省のマラリアマップは国ごとのリスクしか示されておらず、細かいところが分かりません…涙

厚生労働省ホームページより

マラリアの概要↓

虫除けスプレー

マラリア、デング熱を媒介する蚊やトコジラミなど旅先での虫対策は必須です。虫除けスプレーで推奨の成分はDEET(ディート)とイカリジンの2つ。

1.DEET30%含有のもの

蚊やマダニに加えてトコジラミなどに効果があります。国内最大濃度の30%は強力なため12歳以上の制限があり、濃度が10%以下であれば生後6ヶ月から使えます。海外の製品であれば30%以上もあるようです。

DEET30%の商品一例

2.イカリジン15〜20%含有のもの

DEETで肌荒れする場合や赤ちゃんに使いたい場合はイカリジンを。

日焼け止めと併用する場合は効果を落とさないように最後に虫除けスプレーを塗ってください。機内に持ち込む場合はガス管タイプではなくボトルタイプにするのを忘れずに!

終わりに

今回渡航時のワクチンや感染症対策についてまとめてみました。体質、既往、旅先など、ご自分に合った選択をしてみてください。常備薬についてもまとめたかったのですが長くなりそうなので別の機会に。世界一周や海外旅をされる方のお力になれれば幸いです!

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