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【インスタ運用術】飲食店のためのインスタ活用ガイド

お酒や食べ歩き、ホテルステイが大好きな私。普段からそうした投稿をTwitterInstagramにて行っているのですが、行きたい場所を探す時に圧倒的に利用しているツールといえばやはりインスタグラム。発信チャネルとしてだけではなく、インプットのためにも日頃からインスタはかなり活用していて、インスタを通して訪問先を探し、目的地を決定することがとても多いです。

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ただ、最近だとコロナの影響もあり、お店により、営業時間や休業日、提供内容がイレギュラーになっていたり、そもそも営業しているかどうかもわからないということも多かったり……。

行きたくても情報不明で行きにくいというケースも多々。

せっかく素敵なお店でも、SNS(インスタグラム)を活用していない、もしくは活用の工夫次第でもっとお客さんとの接点を作ることができるのに…と(勝手に)歯がゆく思うことも多く、今回は自分が持っている知見の中で、そうした事業者さんに少しでも役立つnoteが書ければと思いこの記事をまとめてみました。


タイトルを、わかりやすく”飲食店のための”としていますが、観光やホテルなどなど他業種でも応用できる内容かなと思うので
自社のInstagram運用に悩んでいる、まだインスタグラムを始めていないというお店はぜひ参考にしていただけたらと思います。※個人のインスタでも流用できる内容かと思います('ω')ノ

行きたい場所は”インスタグラムで検索”が主流

先日、自身のツイッターにて【飲食店を調べる時にどんなSNSで調べるか?】というアンケートをとってみました。
飲食店を調べる時に活用するSNSは圧倒的に【インスタグラム】が多いという結果に。次いでTwitter、YouTube、Tiktokという結果。

自身のインスタでも同じアンケートを取ってみたのですがこのランキングの順番はインスタでもTwitterでも同じ結果となりました。

※ちなみに今回はSNSに特化した記事にしたかったので除外しましたがGoogleも交えると下記のような結果になりました(それでもSNSを使ってお店を探す人が一番多い)


インスタを使って、いきたい場所やお店を選ぶというのはもはや当たり前になっていることがわかります。

私の場合は
①行きたい場所を決める(例:渋谷で友達とランチをする)
②インスタにて場所のタグをたどって検索 or 自分の保存フォルダから過去行きたいなと思ってストックしていたお店リストの中から行きたい場所をチョイス


というフローが多いです。

タグ検索の場合は
・渋谷+グルメ ←#渋谷グルメ
・渋谷+ランチ ←#渋谷ランチ
など場所とキーワードを組み合わせて検索をします。

最近はインスタにも地図検索機能も加わったので位置情報からのサーチもしやすくなりました。


このことから言えることは
インスタグラムを通して訪問先を探す人が多い=インスタグラムは訪問見込み客との接点を作る上で重要なツールであるということ。

つまり、自社のアカウントの運営はもちろん、UGCがたまる仕組みもきちんと設計する必要があるということです。


飲食店のアカウントの立ち位置

インスタを通して、お店や訪問先を探すユーザーが多いということはイメージできたと思います。そのうえで、下記のようなアンケートも調査。

飲食店のアカウントをチェックするか?という質問に対し
一番多かった回答は【フォローはしないがチェックはする】というもの。

この結果だけ見ると
『フォローされないならインスタアカウントはなくてもいいんじゃないの?』と思われてしまいがちなのですが

そう!では!なく!

フォローはしないけれどもチェックはしたい
=検索のための情報チャネルとしてアカウントは必要
 ということなのです。

逆をいうと、お店側のアカウントの場合(フォロワー数が多いにこしたことはないですが)必ずしもフォロワー数をKPIに置かなくてもOKということ。

■どういうことかというと…
私を含め一般的なユーザーはまず行きたい場所を探そう! と思った時にインスタグラムで検索をします。

上述のようにキーワードで検索をしたり、虫眼鏡マークからいきたい場所を発見したり…導線はいくつかあったとしても
1つの投稿だけを見てでそこに行く!と決める人はほとんどの場合いないと思います。

1つ、心動かされるポストを見つける

そのポストで記載されている内容を見て、お店のアカウントや位置情報からそのポスト以外の情報に飛ぶ(アカウントやUGCのチェック)

複数そのお店に関するポストをチェックして『あ、良さそうだな』と思ってから最終の意思決定(訪問決定)というフローでお店を選ぶ人がほとんどではないでしょうか。

なので、意思決定のための情報探しの際に
・お店の公式アカウントがない
・お店の位置情報がない
・訪問した人の口コミ投稿がない

というのは、ユーザーにとって探したときに得られる情報のキャパが狭まってしまうので機会損失に。

無題のプレゼンテーション (1)

『このお店いいなと思ったけど、詳細があまり出てこないし、営業しているのか予約ができるのか、価格帯とかもわからないし、いい感じなのかも謎だし、今回は見送ろう⛈』とかいうことになってしまいがちなのです。

これってめちゃくちゃもったいないですよね!

インスタアカウントがない事のデメリット

厳密にいえば、インスタにアカウントがなくても自社のHPや食べログなど外部のプラットフォームに情報がある場合もあると思うのですが
めちゃくちゃ意欲的である場合を除き、ユーザーはそこまで調べません。
(というか、行くことを決定してからそれらをウォッチすることが大半だと思います)
最初はとりあえず”インスタで検索”が主流だからです。
若年層の意思決定において、インスタに情報がないと、良し悪しの判断がしにくく、足が遠ざかる…ということも往々にしてあると思います。

また、インスタでお店情報を調べているユーザーは、公式サイトなどに載っている”きれい”な情報を知りたいというよりは公式アカウントのタグ付け欄やUGC(ハッシュタグでの口コミ)などから『ほかの人の写真の撮り方やどういう雰囲気なのか』というリアルなところを見たい場合もあるので、インスタに情報がストックされているということは大事なポイントとなります。

行列ができる店に人が集まる…なんてことを昔からよく聞くと思いますが、
インスタ(SNS)にたくさんUGC(口コミや投稿)があるお店に人が集まる…というのが今の流れのひとつかなとも思います。


ユーザーが公式インスタアカウントに求めることは?

では、お店の公式インスタアカウントではどのような情報を発信すればいいのか。
これも私のインスタ上でフォロワーさんにアンケートを取ってみました。
(※参考情報:私のインスタはおでかけ・グルメ系のアカウントのためそもそもそうした情報に明るい20~30代の女性フォロワーさんが多いです)

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@123kirinのアカウントで実施したアンケートを一部抜粋▲


お店側の公式インスタアカウントに求めている情報をまとめると以下のようになりました。

<知りたい情報として回答が多かったもの>
・営業日/時間/休業情報
・混雑状況
・おすすめメニュー(料理の写真)
・空間/雰囲気
・金額感
・アクセス

どれもお店選びの際に必要になる情報ですよね。
お店側がSNS(インスタアカウント)を立ち上げる際にはこの辺りを網羅したアカウント設計にしてあげることが大事です。

インスタアカウント立ち上げ時、ここを気を付けよう

例)
・営業日/時間/休業情報…プロフなどに明記+ハイライト固定
・混雑状況…ストーリーズなどで随時紹介
・おすすめメニュー(料理の写真)…通常投稿で紹介
・空間/雰囲気…通常投稿で紹介
・金額感…通常投稿で紹介
・アクセス…ストーリーズや通常投稿で紹介+ハイライト固定


ユーザーが求めているのはあくまで来店の際に必要となる情報。なので、大切なのは”わかりやすさ”であり、一般の個人アカウントのように更新頻度や量ではありません。

むしろ無意味な情報でユーザーが本当に必要な情報が埋もれてしまうようなアカウントだと意味がなくなってしまうのでそのあたりも注意が必要です。


■アカウント立ち上げ時・運用開始タイミングのチェックポイント
①第一にお店に行きたいと思わせる導線としてアカウントのフィードや、ハイライトにしっかり情報がストックされているか

②そのうえで、その時々の情報の変化をしっかり提供しているか(例えば営業時間や休業日が変更になったらそれについてのお知らせを載せる、混雑していたり限定メニューが売り切れになっていたらリアルタイムでストーリーズなどで紹介するなど)

③また、ユーザーが訪問したいと思うようなアカウントにするために写真やプロフ文章などもきちんと整えられているか
→アカウントがぐちゃぐちゃでイケてないと、せっかく訪問したお客さんもタグ付けなどをしたくなくなってしまうので…

③については①②のように”わかりやすければ良い”ということではなく、わかりやすさに加えおしゃれさや憧れ感(行ってみたいと思わせる素敵さ)など、お店が魅力的であるということが伝わるような工夫が大切です。

■よくある残念ポイント
ついでなので、飲食店のインスタをよく見ていてもったいないな~と思うポイントもちらっとあげてみます。
独断と偏見で恐縮ですが、もう少しの工夫でもっと良くなるのに…!  みたいなお店が多い気がするので、よければ気をつけてみてもらえたら幸いです。

・写真がおいしそうではない
お客さんのポストや公式HPの写真はとってもおいしそうなのに公式インスタアカウントに掲載されいるものはなんだかイマイチだったりすることがあります。インスタに載っているものがすごくて、実際がよろしくない…というのはNGですが、実際がめちゃくちゃおいしいものなのに、インスタ上では魅力が半減している紹介の仕方をしてしまっているととてももったいないので気を付けましょう。(写真の撮り方、構図、加工などの工夫)

・なんなのかよくわからない
個人、企業問わずなのですが”フォロワーが少ない”からといって、私信のような内容になってしまっていると、情報を探してたどり着いたユーザーにとっては”精査されていない情報”になってしまい、訪問のモチベーションが下がってしまいます。

また、かっこよくキャプションが一言だけとか、写真しか載っていないみたいなものもまれにみかけるのですが、そうしたものだとその写真が何を表すものなのか伝わらず”価値ある情報”にはならないので、
何のためにインスタをやっているのかを今一度考えて、届けたい相手に明確に伝わるように記載しましょう。

・関係ないハッシュタグをつけまくっている
また、エンゲージを高めるために、無作為なタグをつけるのも本当に行きたいお店を探しているユーザーにとってはかなり迷惑な行為になってしまうので避けたほうがいいです。
例)新宿にあるお店なのに、千葉グルメ、埼玉グルメなど多数の関係ないエリアのタグをつける
→これはいいねを増やすこと、、がもしかしたら目的なのかもしれないのですが千葉グルメで探した人からすれば、結局のところ新宿なら行かないわけですし、新宿グルメで探した人からすれば、千葉なのか埼玉なのか新宿なのかわかりにくくなってしまうので誰もハッピーにならないなと思います

・どこにあるお店なのかわからない
また、投稿ひとつひとつはしっかりされていて、アカウント設計自体いいかんじなのにプロフなどわかりやすいところにどこにあるお店か書いていない…というケースも結構多いです。
位置情報や場所(エリア)は一見してすぐわかるように載せておくのがベターです。


インスタは手間も時間もかかりますし、やりはじめると結構大変です(特に最初が)。それゆえ、やったほうがいいとはわかっていても、やる気がどうしても起きない、やり続けられないという声もよく聞きますがまず最初の9投稿とプロフ、ハイライト周りだけでも頑張ってみてください!

それはお店の看板を立てるみたいなイメージで、
お店そのものがあっても看板やのれんがかかっていなかったら、やっているかやっていないのか、行っていいのかだめなのか、わからないですよね?

気になるな~と思っている人が気軽に訪問できるような空気づくりのためにも個人的にはインスタ開設はおすすめしたいです。




ただし、ここまで長々~と書いていきましたが、結局のところSNSは可能性を広げるためのチャネルであって、どれだけSNS(側)を整えても、店舗(内)のコンテンツがしっかりされていなければいけない、、というのは大前提。


そのうえで知っているとちょっと役に立つかなと思う、私なりのSNS活用術の考えをお届けしました。

<おまけ>
はじめてインスタグラムやSNSを始めるという方にはこのあたりの本がおすすめです。

▼UGCとは? という部分をしっかり知れる一冊

▼タイトルは販売員となっていますが、インスタグラムを販売接点として活用したい方におすすめ

▼コメント・キャプションの書き方などの参考になります



参考になりましたら幸いです。


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飲食店やサービス事業者さんからのご質問・お仕事の問い合わせはDMからお気軽に。

また、個人向けにはShareit(シェアイット)というオンラインサロンにてアドバイスを行っています。
SNSに関して2冊の著書を出版し、ビジュアルクリエイターとして活躍する艸谷 真由 (Mayu Kusatani)さんと一緒に運営するサロンで、 オーナー2名の情報発信だけではなく、様々な働き方・発信の仕方をしている総勢100名を超えるメンバーさんと一緒に、SNSの基礎体力を高めるために役立つ内容をお届けしています。

#Shareit→ https://community.camp-fire.jp/projects/view/256245


8月1日~8月3日までは6期の募集も予定しているので気になる方はぜひ…!
※募集は3か月に1度のみです


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