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2023ドラフト展望~社会人野手編~

今回は社会人野手について。

今年の目玉的存在といえるのが、度会隆輝(ENEOS)。
高校時代から名の知れた選手で、父は元プロ野球選手。
高卒ながらENEOSのレギュラーに定着し、昨年の都市対抗ではなんと4本塁打と類まれな打撃センスを披露しました。外野手ではありますが、今年からセカンドやサードにも挑戦しているとの事。内野も出来ると判断されるのであれば1位指名の可能性は高くなりますし、外野専任だとしても今年の大学生より若い年齢が評価されるはず。中日としても左の強打者は補強ポイント。渡会入札になっても反対意見は出ないでしょう。

補強ポイントである捕手は城野達哉(西濃運輸)、久保田拓真(パナソニック)など。特に城野は地元に近いチームの所属選手。ベーブルース杯では5打席連続本塁打を放つなど打力の高さは折り紙付き。大卒社会人の捕手で最後に指名されたのが2017年の大城(巨人)、高卒社会人の捕手では2019年の柘植(西武)が最後だと考えると社会人捕手のハードルは年々上がってきています。捕手の年齢層を考えるとこのあたりの年齢の選手を1名加えておきたい所ではありますが、球団がどう判断するか。

捕手以上に優先順位が高い二遊間ならセカンドだと山城響(JFE東日本)、ショートでは相羽寛太(ヤマハ)、武田登生(日本新薬)、泉口友汰(NTT西日本)などが候補。
大学生ショートとの比較になりますが、武田か泉口は指名したい所。失礼ではありますが上位指名される確率が低い彼らは非常に指名がしやすいのも事実。特に高校時代から守備力に定評のある泉口は井端氏も推しています。スカウトはコメントを出していませんが、下位に差し掛かった時点でショートが確保出来ていなければ、指名してほしい選手ではあります。

外野手だと身体能力の高い山内慧(JR東日本)、スラッガーの若林将平(日本新薬)、俊足型の藤本舜(日本生命)がいますが、今の中日が不足していない右のスラッガー、俊足型の外野手である以上は縁がないでしょう。

指名解禁済みで気になる選手が三井健右(大阪ガス)。
大学時代と昨年も候補に挙がってはいますが、スラッガーが確保出来なかった球団がどうしてもスラッガーが欲しい場合で可能性があるかないかといった所でしょうか。ただ一昨年の上川畑(日ハム)、昨年の福永(中日)と支配下指名最後の野手が活躍している事を考慮すると、淡い期待を抱いてしまいますね。

今年の社会人野手は中日の補強ポイントに合致する選手がいて、指名しやすい環境になっています。指名の可能性が一番高いのは二遊間の選手になると思いますが、大学生との比較になってくるのは間違いありません。ひょっとしたら先程挙げた候補以外の選手が指名される可能性もあります。しかしそのようなサプライズ指名が起こりやすいが1番起こりやすいのも社会人選手の面白い所。当日も楽しみにしたいですね。

次回は独立リーグの選手について書いていきます。