【詩】歌うたい

君きみ、ちょっとそこの君
僕と酒でも飲まないか？
ねえねえ、ちょっとそこの君
僕と話をしていけよ
このバーにある酒ショットでさ
全部僕が飲み干して
ぐでんぐでんになる前に
少し話をしていけよ

僕がしている仕事はね
毎日歌を作ること

僕が思うに歌とはね
要するに全部テンポだよ
リズムと言ってもいいんだよ
1、2、3とテンポ良く
ちゃんと言葉をならべれは
誰でも歌は書けるのさ

みんなが酒で酔うだろう？
口から出まかせ言うだろう？
そんな感じでこの僕は
いつでも歌が作れるよ

おやおや、もうすぐ閉店かい？
やけに今夜は早いねえ
僕はこれから飲み直す
君も一緒に来なさいよ

そうかい、それではさようなら
そのうち、いつか会いましょう

それではほんとにさようなら
僕はこれから飲み直す

そうでもしなくちゃ切なくて
とても歌など歌えない