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今日会いに行きたい!気になる土偶#092長野県立歴史館

くるくるっとした眉の先がチャームポイント⁈
何かに驚いているのような、まん丸の目と口。
愛称は「北村ひかるちゃん」

今から4000年前の縄文時代後期

仮面土偶かめんどぐう

顔に見えるのは、実は「仮面」。
ひかるちゃんは、
顔に仮面を被った『仮面土偶』と呼ばれるものです。

反対側から見ると、頭に仮面が付けられているのが良く分かりますね。

なぜ、土偶が仮面を付けているのでしょうか?
なぜ、顔を隠す必要があったのでしょうか?

そのヒントとされているのは、各地で発見されている土面どめん
祭祀などで縄文人が土面どめんを身に付けて何者かになる…例えばシャーマンなるなど…呪術じゅじゅつ的な行為で使われていたと推測されるものです。

『土面』秋田県麻生遺跡出土
縄文時代晩期 / 東京大学総合博物館

今は上半身だけになってしまったひかるちゃんは、腕がとても短く、さらに指の数は多すぎます。全体像を想像すると、かなり個性的な土偶であったのかもしれません。

この土偶が発見された遺跡はとても大きなムラの跡と思われ、300体を超える人骨が発見されました。

それらの骨は、当時の平均年齢を超える40~60歳代の人のものが多いことがわかりました。さらに歯や骨の成分からは、クリやドングリなどの堅果類やイノシシなどの獣を主に食べていたことが判明しています。
食料に恵まれた豊かなムラであったと想像できるようです。

この土偶が出土した同じ長野県からは、
あの国宝『仮面の女神』が出土しています。
ひょっとするとひかるちゃんにも、国宝土偶と同じようなストリーが隠されているかもしれませんね。

©2024 のんてり
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