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今日会いに行きたい!気になる土偶#002くにたち郷土文化館

親しみを感じる笑顔、
どこか憎めないような、
そんな可愛らしを感じます。

さて、その正体は?
爬虫類、両生類とも違うような?

くちばしのような尖った口と、
土器に張り付いている三本指を見ると、
どうやら鳥らしいです。

「顔面把手付土器」と言われる
土偶の顔が付いた土器です。
縄文時代中期
国立市南養寺遺跡出土/くにたち郷土文化館蔵

この顔だけでも相当のインパクトですが、
実は裏の顔もあるのです。
なんとリバーシブルなんです。

顔面把手付土器の殆どは、
顔が土器の内側向きに付けられています。
この土器のように
両面に顔が作られているものは
ほんの僅かにすぎません。

両面にある顔部分は中空になっていて、
その立体感からそれぞれが独立しているように見えます。

こちらの顔は、目だけのシンプルな作りです。

ヨコから見ると、
また少し違う印象がします。
鳥と思われる顔は、
内側向きの顔と比べるとかなり小さく、
その全体的な作りから見ても、
内側の顔の方がメインであるようにも
思えてきます。

まん丸目の顔は、
ちょっと怖いぐらいに
真っすぐ前を見据えています。

表か裏か、
それぞれの正体は何であるか、
全く予想もつかない、
謎だらけの「顔面把手付土器」です。

お読みいただきありがとうございました☆彡

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