今日会いに行きたい!気になる土偶#076釈迦堂遺跡博物館
「土偶の頭は当時の髪型を模している」
縄文土偶の形や文様には、当時の風俗が表されていると言われています。
特に頭の形は、当時の縄文人の髪型を表していると考えられ、高く結いあげたり、櫛をさしていると思われるものもあります。
今日の土偶の頭は随分と平たくなっています。
体は欠けてしまい、頭部だけになってしまった高さ2.6㎝の土偶です。
上から見てみると…
どうしたことか、頭には穴があいています。
頭の廻りにはぐるりと刻みがあり、
まるでタイヤみたいな、ネジみたいな感じにも見えますね。
奇麗な穴であるところを見ると、わざわざ空洞にして作ったようです。
一般的に土偶の中を空洞にする理由は、土偶を火で焼きあげる時の焼きむらを防いだり、重くなりすぎないためとされています。
ですがこのドーナツのような頭は、1つの造形として作られたようにも見えてきます。
このように平な頭の形を持つ土偶は、カッパに似ていることから「カッパ形土偶」と呼ばれ、これも髪型の一種であると考えられています。
このシンプルなドーナツ形は、当時の髪型をデフォルメしたものなのでしょうか?
その元となる髪型とは、いったいどんな髪型なのでしょうか?
同じ遺跡からは、このように大きく豪華に結いあげたような髪型をしている土偶が沢山います。
この遺跡では圧倒的に少数派の今日のアウトローな土偶、その造形の発想はどのようなものだったのでしょうか?
※参考図書
1116 ~ 釈迦堂の1116の土偶たち~
釈迦堂遺跡博物館
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