見出し画像

今日会いに行きたい!気になる土偶#018横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター

昨年秋ごろから、アパレルや生活雑貨で再びレオパード柄が人気を集めているようです。以前のように〝ヒョウ柄〝と言ったほうが分かりやすいですね。
定番の黄色地に黒の斑点のヒョウ柄だけでなく、ピンクやグリーン、パープルとカラフルだったり、シマウマ柄やバイソン柄などのアニマル柄の一つとしてのバリエーションとしても人気があるようです。

私がヒョウ柄でイメージするのは〝下町のおばちゃん〟。
ヒョウ柄のスパッツにヒョウ柄のシャツを躊躇なく颯爽と着こなし、ちょっと口が悪いが、きっぷが良く、人情深いおばちゃんを思いだします。

そんな下町のおばちゃん⁉と思えるような土偶がいました。
横浜市で出土した縄文時代中期の土偶です。
目、鼻、口、臍と穴が開けられているだけの造作ですが、頭の形が凸凹しているのは当時の髪型を表しているようです。


手足は欠け、全体的に削れているようです。

凸凹の頭が小さなカールの髪型で、いかにもヒョウ柄を着こなしている様に見えませんか?


この土偶が出土した横浜市の都筑区は、横浜市内で最も遺跡の数が多く、その数429ヶ所にも及びます。
その中でも前高山遺跡は、縄文時代中期における横浜市で、定型集落(竪穴住居が外側に配置され、その内側に食料などを確保するための掘立柱建物があり、さらに内側中央に墓を設置したムラの形)の始まりであると言われています。その後周辺にもこのような集落が広がって大規模化していったと考えられています。
現在は大きなニュータウンがあり住宅地として知られる地域ですが、縄文中期にはここが横浜の中心であったのかもしれません。

おばちゃん土偶は、この時代の横浜で、最先端をいく文化の中で生まれた造形かもしれないですね。粋な感じがするのは、そのためでしょうか?

雑貨屋さんで真夏のヒョウ柄グッズを見つけました。
なんと扇子の地柄がヒョウ柄!
う~ん、見るから涼しそうでないのですが…。

お読みいただき有難うございました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?