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縄文とその周辺

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縄文土器や土偶などの縄文時代に関連したアレコレや、博物館や企画展などの情報の記事です。少しだけ弥生や古墳のお話も。
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記事一覧

北海道の「続縄文」の景色が変わりそうなニュースが届きました

「北海道の歴史に弥生時代はない」ということに、改めて注目が集まりそうです。 津軽海峡から…

のんてり
2週間前
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小さな展示で壮大なスケール感に浸る『海の人類史-パイオニアたちの100万年』

東京駅近くの博物館「インターメディアテク」で、日本列島に初めて上陸した私たちの祖先を知る…

のんてり
4週間前
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イヌが家族になるまで『動物と考古学』展 | 兵庫県立考古博物館 

あなたはイヌ派?ネコ派? 今やイヌやネコはペットというより、大切な家族の一員となっていま…

のんてり
4か月前
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竪穴のイメージが広がる『たてたて あなあなー竪穴建物の世界』展|松戸市立博物館

縄文時代に誕生した竪穴式住居。 博物館などで再現されているものは、遺跡に残された柱の跡な…

のんてり
4か月前
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案外イケるかも?縄文ファッション

天然素材のファッションアイテムで身を包み、 カメラ目線で決め込んでいるのは『十日町市博物…

のんてり
5か月前
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埴輪と土偶、こんなところも違います

赤ちゃん、ちっちゃい! 古墳時代に作られた『乳飲み児を抱く埴輪』 茨城県のかつて存在して…

のんてり
5か月前
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縄文時代にユートピアはなかった

以前に紹介した縄文人の骨が展示されている企画展。5/16までに会期が延長されています。 さらに4/4には、展示品の「穴の開いた頭蓋骨」についての解説が博物館H.Pで公開されました。 頭蓋骨に故意に開けられた穴は、縄文時代での「殺傷事件」の可能性が否定できないようです。 最近は色々な場所で縄文時代が話題になることがありますが、「戦争がない幸せな時代だった」と語られることが多いように感じます。 その理由として、 殺傷能力のあるような道具(武器)が出土されていない / 約数

鮮やかなベンガラ色の○△『虎塚古墳』|茨城県ひたちなか市

東日本を代表する「装飾古墳」と言われる『虎塚古墳』。 その石室にはベンガラという赤い顔料…

のんてり
6か月前
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好古家って何ですか?|企画展「榧園好古図譜」・国学院大学博物館

なにやら難しい漢字が使われている企画展名。 榧園好古図譜と読むそうです。 これを作ったの…

のんてり
6か月前
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カムイを知る「アイヌの建築と工芸の世界」展|国立近現代建築資料館

カムイとはいったい何なのか? このところ、アイヌへの関心が高まりつつあるようです。 漫画や…

のんてり
6か月前
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「幸福を祈る」展で見つけた縄文のカタチ|千葉市埋蔵文化財調査センター

先日、千葉市で開催されていた「幸福を祈る」展へ行ってきました。 古代千葉の数多くの出土品…

のんてり
7か月前
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2つでひとつ、1つでふたつ|長野県茅野市尖石縄文考古館

立春はとうに過ぎ、春一番はいつだったか。 気づけば河津桜の開花の便りが届くこの頃です。 と…

のんてり
7か月前
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縄文の「鬼くるみ」、もう一つの顔

縄文人の食料であった「鬼くるみ」。 脂質やタンパク質が豊富で、当時の健康的な食生活を支え…

のんてり
7か月前
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しがみつく後ろ姿は…|武蔵村山市歴史民俗資料館

お尻を向けている2体の女性像。 左は東京都武蔵村山市の 「縄文土器に貼り付く人形」. 右は長野県茅野市の 国宝土偶「縄文のビーナス」。 ボリューミーなお尻にくびれたウエストは、 完璧な女性美を表しているようです。 縄文土器に貼り付く人形は、土偶装飾付土器や人形装飾付土器と呼ばれる「縄文土器の一部」です。 土器は欠けて失われてしまい、現在はこの人形部分だけが残っています。 土器にしっかりと手をまわし抱きついている。 両手でしがみつくこの姿…愛らしい。 実はこの背面を見せて