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2.なぜ人は変われないのか

何か人生を変えたい、新しいことに挑戦したい、そんな気持ちはあるけどなかなか身体が動かない。

心当たりある方も多いのではないでしょうか。

今回は、なぜ人は変われないのか、逆にどうすれば変われるのか、この辺りについて書いていきます。

なぜ人は変われないのか

「なぜ人は変われないのか」という問いに一言で答えると「人間の原則だから」です。

人は、本能的に現状維持をするように作用します。

もっというと、生命維持のために自分のコンフォートゾーン(安心・安全な領域)を確立し、維持し続けようとします。

なぜなら、安心・安全な領域から抜け出せば(変化すれば)想像していないような状況に見舞われる可能性高まり、結果的に命を落としてしまう可能性に繋がるから。

現代において、変化をすることで命を落とすことは無いといっても過言ではありませんが、狩猟採集民時代の本能は今も受け継がれています。

そのため、変化を起こそうとすると、コンフォートゾーンに向かって現状に戻そうとする力が働きます

この力のことをモチベーションといいます。

このモチベーションが働いた結果、変化がおきない、現状維持の状態になってしまうのです。

モチベーションは非常に強力で、基本的には変化との差分が大きければ大きいほど力を発揮します。

体内の状態だとイメージしやすいので、体温を例にあげます。

基本的に体温は36度台。
真夏、40度の炎天下で太陽を浴びても、体温は36度台のままです。
100度のサウナに入っても、体温は36度台のままです。

どちらも本能的に汗をかき、体温を下げようとします。
ただ、40度の炎天下よりも100度のサウナの方が汗をかく量が多いでしょう。

繰り返しになりますが、現状との差分が大きいほどモチベーションは強くなります。

以上のことから、人は簡単に変われないのです。

言い換えると、その人が弱いから変われないのではなく、本能によって変われないようになっているのです。

どうすれば変われるのか

ではどうすれば変われるのか、変わり続ける人もいるのはなぜなのか。

大きくわけて2つポイントがあります。

それは「コンフォートゾーンをずらす」「エフィカシーを上げる」の2点。

コンフォートゾーンをずらす

1点目、コンフォートゾーンをずらすについて。

人は本能的にコンフォートゾーンに向かってモチベーションは作用とすると先述しました。

コンフォートゾーンが現在の自分にあると、現状維持に対してモチベーションが働きます。

つまり、なりたい姿のために変化をしようとしても、現在の自分と理想の自分の差を埋めるために、自動的にモチベーションが働くのです。

矢印で見ると、このようなイメージ。

現在の自分←理想の自分

モチベーションが、逆(現在の自分→理想の自分)向きに作用したらめちゃくちゃ良いと思いません?

どんどん人生を変えていく人は、これができています。

そのために必要なのがGOAL設定

GOALの世界、理想の世界の自分が本当の自分だと本気で認識する。
今の自分は本当の自分ではないと認識する。

その結果、偽り(現在)の自分→本当(理想)の自分に戻そうとする力が自動的に作用し、そのような行動をするのです。

例えば、仕事があるのに朝寝坊しました。
普段とは違うスピードで準備をし、猛ダッシュで出勤するでしょう。

考えて立ち止まるのではなく、ほぼ無意識的にこの行動を起こすでしょう。

そういったイメージです。

この辺りはものすごく重要なので、次回さらに詳しく解説します。

エフィカシーを上げる

2点目、エフィカシーを上げるについて。

エフィカシーは、前回の記事でも解説したように自己効力感(私ならできるという”やれちゃう気”)のこと。

GOALを設定しても、できるはずないと思っていると自分事化しないため、モチベーションは働きません。

今の自分は本当の自分じゃない、私ならできる、本気でそう思える必要があります。

それには、エフィカシーを上げる必要があります。

その方法は大きく2つ。

①エフィカシーが高い人と話す(エフィカシーが高い環境に身を置く)
②エフィカシーが高い領域でGOAL設定をする

詳しくは改めて解説しますが、この2点によってエフィカシーが上がります。

まとめ

「変わりたいけど変われない」というのは、その人が弱いから変われないのではなく、コンフォートゾーンを維持するという本能があり、そこにモチベーションという強い力が働くので変われません。

現在の自分←理想の自分

変わるには、GOAL設定によってコンフォートゾーンを未来(理想の自分)側にずらし、そこにモチベーションを作用させることが有効。

現在の自分→理想の自分

おくだけのGOALでは意味がないので、自分事化するためにも、行動を起こすためにも、私ならできるというエフィカシーを上げることも重要。

GOAL設定やエフィカシーについては今後改めて説明していきます。

次回も読んでいただけると嬉しいです。

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