7つの習慣~第三の習慣~
第三の習慣は、優先事項を優先する
第三の習慣は、タイムマネジメントに課題を感じている方は、一度は考えたことがある内容ではないだろうか。また、その中で、「緊急度」と「重要度」を考えろとも先輩や上司から話をされたのではないだろうか。
まさに第三の習慣は、その時間管理のマトリクス(緊急度と重要度)を軸に4つの領域に大別し、第2領域を注視することが第三の習慣である。
領域とは、下記の4つの領域を指しており、第2領域を優先する。というのが第三の習慣である。ただ、これがカンタンそうで、カンタンではない。
(出典:cdn-ak.f.st-hatena.com)
改めて各領域についてみていく。
第1領域
緊急度も重要度も高い、問題課題の領域。こちらは、今やらなければならない問題・課題に向き合う領域です。締め切りがあるのに、締め切りを無視するなどはビジネスマンとしてあり得ない。こういったすぐに解決すべき業務を実施することが第1領域。
第2領域
緊急度は高くないが、重要度が高い、質の高い領域。締め切りなどの時間軸に捉われないが、やることで売り上げ、課題解決、成長につながると認識をしている業務など。将来の成長や豊かな人生を実現する上で重要な投資となる領域が第2領域。
第3領域
緊急度は高いが、重要度が低い、見せかけの領域。重要でない、メール/SNS/電話、無意味な会議、無意味な接待や付き合い 等、あまり意味はないが、差し迫って行わなくてはならないことが第3の領域。
第4領域
緊急度も重要度も低い、無駄な領域。噂話や無駄話、見せかけの仕事、単なる遊びなど、重要でも緊急でもないが、ついつい時間を費やしてしまうようなことが第4の領域。
あなたはどの領域に時間を費やしているか??
多くの方が費やしている時間は、第1の領域と第3の領域といわれている。
優先=時間軸での縛りに勝てず、緊急度の高い領域に時間を費やしている。
第1の領域は必ずやるべき領域だが、問題は第三の領域。
作業中にお客様に電話が来た。電話に出る。
作業中にお客様からメールが来た。メールを返してしまう。
お客様から調べてくれない?と連絡がきた。締め切りは来週。少し調べ始めてしまう。こんなことが良くあるのではないか。
今やることで、何かが変わるわけではないことが分かっているが、やってしまう。そこには、「早く返した方が良いのでは」や「個人のタスクの優先順位が上がってしまっている」などの気持ちが働く。本来のお客様との時間軸ではなく、自分の時間軸。この考えを変えることで、第3の領域を切り離して考えることができる。
第1の次にやるべき領域は?
これが第2の領域である。緊急度は高くないが、重要度が高い、質の高い領域。質という言葉が出てきているように、やらないとと思っているが、やらなくても今は困らない領域。まさしく、社会人での勉強だ。今やらなくても仕事にも生活にも困らない。しかし、3年後、5年後、役割、立場が変わったときを想像すると…ないとまずいなと思うことが第2領域に関する項目である。時間軸としては緊急度が高くないこの領域にどれだけ取り組めるかが、人として、社会人として、成長できるきっかけが詰まっている。
第3の習慣(優先事項を優先する)を身に付けるためには
まずは、時間管理のマトリクスを自分の中で作ってみること。まずは、仕事編、家庭編など、すぐに想像がつくことから始め、時間管理のマトリクスとは何か?を認識をしてみる。その上で、少し先では、自分の生活のすべてで、時間管理のマトリクスを作ってみるのはどうだろうか。自分の人生の中では、各領域にどんなことが含まれるのか、またどの領域に時間を使っているのか。また第2領域にはどんなことが入るのか。これらを整理することで、人生の中での優先事項を整理し、優先すべきまた実施すべきコトが明確になっていく。