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ニューシネマパラダイスとウト

何かと転機のタイミングで流れてくることが多い。
その度に僕は涙するのが「ニューシネマパラダイス」のテーマである。
一年で潰れた養成所の授業で名作を観る授業があって「ニューシネマパラダイス」を観た。
映画に関しては本当に邦画か母の影響もあってか韓流映画しかほとんど観た事が無かった。
しかし、子供の頃に鑑賞し、事細かに覚えている作品は洋画「フェイスオフ」と「ボーイズ・ドント・クライ」だったし。(トラウマに近い)

夢に長澤まさみが登場してからは「セカチュー」と「ロボコン」を死ぬほど観た。
「ロボコン」に関しては長澤まさみの台詞を一言一句狂いなく言えるぐらいDVDの返却日には覚えていたほど毎日観ていたし。
「セカチュー」は親に無理を言ってスペシャルエディションを買ってもらったぐらいだった。
付録のカセットテープをレコーダーで流し涙しながらが眠る夜が数多あった。

ニ月に演劇をやった。
ウトらしい拙い粗雑さが際立った作品だった。
自分でも好きな作品となった。
その前年は中止になった。
感染症を題材にした小説「ペスト」を脚色し創作する演劇の企画公演だった。
正直、中止になった直後は安心していた。
本当に思い通りに書けなくて苦労した。
そんな事を言うと僕の信頼する後輩たちは
「いつも通りじゃないですか」と言う。
でも、僕の中で創作上、挑戦は常にあるから次こそは
書き上げて演出を始める事を挑戦としたい。と思う。
臨場感を味わいながら俯瞰して書き換える感覚を
今回は体験したいと思っている。
それに怖さはある。いや、本当に怖い。
直感とユーモアに頼りきって創作し生きてきたから
取り返しのつかない事象が起きた場合の懸念もあるからだ。

ただ、突発的に流れてくるニューシネマパラダイスで独り涙するシーンがあったりするかもしれない。

それは僕に実際に起きた物語でもあるし、それを踏まえて創作に余念なく次こそは向き合いたいと、今回こそはと思っているからでもある。と思う。

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