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今年の夏は何も起こらなかった。そして雑記。

一昨年の夏は、義父と父が病に倒れた。昨年は、わたしが網膜剥離で入院、手術した。今年は何事もなく平穏に夏が終わっていった。それにものすごくほっとしている。

9月から下の娘も幼稚園に通い始めて、自分の時間がたくさん持てるようになった。まずは家の片付け。どんどん増えたものを精査し選定して、少しずつ減らす。そして普段手の回らない場所の掃除、庭の草むしりや伸び放題の庭木の手入れが待っている。というより、何かしていないと色んな悲しみが襲ってきて危ない。それを避ける手っ取り早い方法が、掃除や片付けなのだ。

先日、手放すことになった夫の実家の片付けに行ってきた。持主を突然失った家は、既に家具は全て撤去されてがらんとしていて、でも思い出は次々と浮かんできて、やっぱり淋しい。
義母が亡くなった場所に手を合わせて、帰る前にも挨拶をして、もうここに来ることは無いんだなとふと思った。結婚する前に挨拶に行ってからほぼ10年。頻繁に行っていたわけではないけれど、義母はいつも優しく、上の娘をとても可愛がってくれた。わたしが病に何度も倒れる度に、心配し励ましてくれた。コロナ禍で、下の娘は1回しか会わせることができなかった。その日、わたしたちが帰宅した後に亡くなった。心筋梗塞だった。寒い12月の暮れのことだ。

もう少し、下の娘に会わせてあげたかったし、腰を痛めて思うように動けなくなっていた義母のもとに頻繁に会いに行けばよかったと悔いている。たとえコロナ禍だったとしても。

猫好きだった義母。ここ数年、実家に住み着いた子は無事に里親が見つかって、今は別の家の子になって可愛がられているという。きっと、義母も安心しているはずだ。よかったね、お母さん。

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