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映画感想 "余命10年"

余命10年だからこそ、主人公2人を含む登場人物の心情の細かい変化、季節の移り変わりが丁寧に描かれた感動作品。原作とは違う話の展開でしたが、どちらも感動でした😊

【原作】
2017年に逝去された小説家小坂流加さん小説の映画化版です!2017年の発売以来SNSを中心に広がり累計発行部数65万部を突破した作品です。

【あらすじ】
主人公の高林茉莉(小松菜奈)は、20歳の時に難病を発症します。
その病気で10年以上生きた人間はごくわずか。
彼女は病気を少しでも遅らせるために、食生活も気を遣い、薬をいくつも飲み、社会人として働くこともできず、さまざまな制限を受けながら生き、それでもじわじわと死に向かっていました。
そんななか、茉莉は参加した中学時代の同窓会で、真部和人(坂口健太郎)と再会します。
会社経営をする両親のもとを離れて上京したもののどん詰まりの日々を送っていた彼は、同窓会で茉莉と連絡先を交換します。
目標もなく「生きる意味が分からなくなった」と語る和人に、茉莉は「それってずるい」と憤り、和人は再び自分の人生を見つめ直すようになります。

【登場人物】
茉莉(小松菜奈)
和人(坂口健太郎)
友人タケル(山田裕貴)
友人沙苗(奈緒)
桔梗姉(黒木華)
明久父(松重豊)
百合子母(原日出子)
平田医師(田中哲司)
玄居酒屋店主(リリーフランキー)

【監督】
藤井道人

【主題歌】
RADWIMPS うるうびと

【感想】

余命がテーマの作品というと余命年数が比較的短いストーリーのものしか読んだこと観たことがなかったので、10年という長さの作品はとても新鮮でした。

ビデオカメラでの演出や移り変わる季節とそれぞれの季節のイベント(春の桜並木、夏の海、冬のスキー場など)が流れていく展開がとても綺麗でした!

命がテーマのストーリーであることもあり、季節の風景、イベントのかけがえのなさがより強調されており、観ている側もひとつひとつのイベントを大切にしたいと思うきっかけになりました😌

茉莉の生きる希望の心情の変化に同調し、心が振り回される場面もありました。

焼き鳥屋のクールな店主玄さんのカッコ良い一言には痺れました⭐️
"愛する人に出会えるなんて奇跡みたいなもんだよ"

一緒に住んでいる明るい家族(父母姉)の心の中にしまっていた気持ちが茉莉の心情の変化とともに、後半徐々に明らかになる。優しい母、静かなる父、面倒見の良い姉の気持ちが明らかになった時は感動でした。

友人からこの映画とても良かったと紹介され、気になりGW中に観に行きましたが、観に行って非常に良かったです!

生きる上で、ひとつひとつの出来事を大切に感謝の気持ちを忘れずに過ごしていけたらと思います(^ ^)

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