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大丈夫。になんてなれないけど。

『—大丈夫なんだ。今、どれだけおかしくても、そのうちちゃんとうまくいく。気づいた頃には、知らないうちに望んでいた"遠く"を自分が手にできたことを知る、そんな時が来る。—』ロードムービー「道の先」より

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『大丈夫』になるときはいつなんだろうか。
自分が『大丈夫』になるときはどんな感情が生まれるのだろうか。

この本のこの文章に出会ってからずっと心の奥底にあった疑問だ。親の支援がないと生きていけない、地元から出られない、外の世界は画面越しでしかわからない。そんな状況からは脱せられたように思える。

この本を読んだ14才の私からすれば、もう今の私は『大丈夫』なのかもしれない。

少ないけど、バイトを切り盛りすれば生活費くらいは稼げるようになった。海外に1人で行けるようになった。会いたいと思った人には会えるようになった。

中学2年生のころに感じていた劣等感や敗北感はもう心にはないのかもしれないが、それでも満たされない何かがわだかまりのように心に残っている。

目指したい理想像にはまだ程遠い。もっともっと頑張らなきゃ。そう思うたびに、大丈夫ではなかった14才の私が顔をだす。

「どこにでも行けるようになって、両親からも解放されて、それでもできないのはなんでなの?」

遠くに行きたいと望んで、都会の子と比べればチャンスがない環境を哀れんだ。だから早く遠くに行きたいと思ったし、学ぶチャンスがあればどんどん突き進んだ。

今はあの頃思っていた遠くに来たし、周りにチャンスなんてごろごろある。14才の自分からすると願ったり叶ったりな環境だ。だけど、それらの環境を活かしきれてない自分はなんなんだと嫌になる。

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先週、不意に言われた言葉がきっかけで涙が止まらなくなった。

それでも仕事はできたし、ご飯も美味しいし、大丈夫かなと思ってしまった。

落ち着いて不安に思っていることを書き出すと20個くらいあって、結構多くてびっくりした。ちゃんと可視化すると、次どうすべきかがちょっと見えてきて安心した。

まだまだ大丈夫ではないし、大人にもなれないし、それでもいっかと思えた3連休でした。


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