馴れ初めエピソード : わんだろうより、親愛なるセネカ師匠へ
セネカ師匠とは、言わずと知れたローマの哲学者、ルキウス・アンナエウス・セネカ(4B.C.-65A.D.)のこと。
いまからざっと二千年前の人です。
TVで紹介されていた『生の短さについて』で惚れて、勝手に師匠と呼んでいます。私淑する、というやつ。
"師匠"というと芸人みたいですが… わたしは哲学をきちんと系統的に勉強していないため、前座さんみたいな感じで。ストア派の見習いですね。
生きることにとっての最大の障壁は、
明日という時に依存し、
今日という時を無にする期待である。
君は、運命の手中にあるものをあれこれ計画し、
自分の手中にあるものを喪失している。
君はどこを見つめているのか。
どこを目指そうというのであろう。
来るべき未来のものは不確実さの中にある。
ただちに生きよ。
『生の短さについて 他二篇』岩波文庫より
…しびれるー。
ちなみに、光文社古典新訳文庫『人生の短さについて 他2篇』のほうが、より読みやすい訳です。
セネカ師匠は、その美しく流れるような文章の数々から、清貧な哲学者なのかと思いきや、ローマ帝国において絶大な権力を持つ政治家でもあって…
哲学を隠れ蓑にした強欲な策謀家、との評も可能。
そのあたりも含めて、少しずつセネカ師匠について書いていきます。
とりあえず、今日はセネカ師匠の名前だけでも覚えて帰ってくださいね。お元気で。
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