すぎたに

平成2年生まれの新潟市民。生まれは福井県の和紙の町。短歌を中心に好きなことを書きたい。

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マガジン

  • 月まとめ短歌

    ひと月の間に詠んだ短歌をまとめたものをまとめたものです

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人前で好かれるさまを羨んで横で着慣れぬジャケットを着て

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  • 月まとめ短歌
    8本

記事

    横道の桜並木を5本分歩いた今年はこれでもいいか

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    今週を過ぎれば二度と会うこともなくなるあなたを見送らない

    今週を過ぎれば二度と会うこともなくなるあなたを見送らない

    青空に鳥が飛ぶのを見あげてる4月になれば声が聞こえる あの空は彼が見ていたサイダーの泡が弾けたサヨナラだった Thanks!と残した彼は空を見て明日はきっと晴れるだろうって

    青空に鳥が飛ぶのを見あげてる4月になれば声が聞こえる あの空は彼が見ていたサイダーの泡が弾けたサヨナラだった Thanks!と残した彼は空を見て明日はきっと晴れるだろうって

    ポケットに入れてたレシート手すさびにまあるく丸く指で潰して

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    アラームで寝返りを打つ タイマーでひっくり返すステーキみたい

    アラームで寝返りを打つ タイマーでひっくり返すステーキみたい

    ショート 悪夢「絞首刑」

     コツン、コツンと階段を上っている。下っているのでなく、上っている。階段の材はなんだろうか。石でも木材でもなく、コンクリートでもない。ただ足音は堅く冷たい。階段の幅は1メートルはあるが、その端に手すりなど無く、その両脇の向こうはひたすらに真っ暗だ。底は見えず、落ちれば助からないことだけが分かる。  私の首には首吊りで使われるような縄の輪がかかっている。そして、この階段はどこかのタイミングで足場が消えるように抜け落ち、絞首台のように首にかけられた縄が落下の自重で私の首の骨を折っ

    ショート 悪夢「絞首刑」

    いつもより血の匂いがするこの街で荷物抱えてサンタの代わりに Merry Xmas!

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    秋風に訃報がそよぎ目に滲みる悲しくなんてないはずなのに

    秋風に訃報がそよぎ目に滲みる悲しくなんてないはずなのに

    8月短歌まとめ10首

     8月はいろいろあって短歌へのモチベが乱高下でした。今月は日記的な短歌が多くて、第三者が読んでもうまく伝えられてないのではと反省しています。自分の中の発見を自分の言葉で、人に伝わるように選んでいきたいです。また、頻度は多くなくとも、こうして継続して投稿しているおかげか「短歌をやっている人」として実生活で認知される機会もあったのが嬉しかったです。  今回もコメントをつけて振り返っていきたいと思いますので、もしよろしければお付き合いください。 1.あの頃のように鳴く蝉見つからず

    8月短歌まとめ10首

    ラジオから「夏の終わり」が流れてる ここは今日も猛暑日なのに

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    ポケットに眠るコインはいつの日か我が身を守る役目がある

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    同じ日々周りめぐってやってきた生まれた年の硬貨が汚い

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