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手引きのようなもの。

鍼灸師の資格を得て14年?開業して7年くらい?経ちましたが、恥ずかしながら告白しますと、私は気の感覚も筋硬結も皮膚の陥下もイマイチよく分からぬまま仕事をしております。
正直に申しまして適当に鍼を刺して、お灸を据えています。

そんな私ですが身内も知り合いもいない大阪にて往療を主として開業し、ホームページ無し、SNSやその他宣伝の類やったこと無しでも患者さんを紹介して頂きながらそれなりに生活しています。


さてTwitterを見ているとマーケティングやらなんやら鍼灸以外の要素で患者さんを繋ぎ止めようと頑張っている、そういうセミナーを見かけますが本当にそれで良いんですか!?マーケティング屋さんがやりたかったんですか!?

いやいや、鍼灸がやりたくて鍼灸師やってる人は沢山いるはずだ、そして私はそういう人の一助になりたいと!僭越ながら私のノウハウを公開しようと思い至りました。

これで気が分からなくても、経穴が分からなくても鍼灸一本で食っていける!やってやる!!!そういう気概を持つ方は進んでください。
鍼灸以外でなんとかしようとするような輩は帰っていただきたい!

いいですか…?









よし!じゃあ患者さんの家の掃除をしましょう!!


鍼や灸をチョロッとやったところで人間の身体が簡単にどうにかなる訳ないので、他でサービスしてどうにかリピートを稼ぎ、その内に身体も良くなるだろうとそういう目論見です。

それでは掃除のポイントを1つずつ紹介していきまーす!


①換気

これに尽きます。
閉め切った部屋で掃除をするのは気持悪いですし、高齢で動き難くなっている患者さんは家の換気も満足にできていないことが多いので、新鮮な空気を吸わせるだけで気分が良くなり軽い肩凝りや腰痛くらいなら誤魔化せます。

換気と言ってもただ窓を開ければ良いというものでもなく、その日の日当たりや風向きなどを考慮してなるべく効率良く部屋の空気が入れ替わるようにできるのが理想です。

とは言ってもなかなか思うとおりに風が流れてくれないので、私は基本的に1階、2階、3階の窓を片側ずつ開けます。

この時いきなり全開にせず注意して開けてください!
物が散乱している部屋では風で何が飛ぶか分からないですし、たかが風でも地獄のピタゴラスイッチが発動して患者さんに何か起こらないとも限りません。

様子を見ながら大きく影響なさそうな窓を開けていって、扇風機などで風の向きを作ると安全に行えます。


②掃除

さあ!ここは患者さんにも分かりやすいところなので、見せつけていきましょう!

主に部屋の隅や敷居など埃が溜まりやすいところをチェックします。
これは慣れてくると、その家の溜まりやすい部分が分かるようになります。

敷居に積もった埃をキレイにすることで、もう動かないと思われていた引き戸が動くようになると非常に喜ばれます。この時は本当にこの仕事をやってて良かったなと感じます。

ここで私が独自に開発した"志棒"を使うことで手の届かない狭い隙間やこびり付いた汚れもキレイにすることができます!

そうやって細かく掃除していって全部の戸をスムーズに動かしたいところですが、ただ古い家では鴨居が落ちてきてしまって引き戸が動かないこともあるので無理は禁物です。
そこは工務店さんの領域ですし、掃除で壊したら元も子もないので。

そして埃はもちろんですが、湿気が多いところだとカビが生えていることもあります。
これは周りを片付けて空気の通りを良くしながら温度をあげると良く乾きます。

カビがあまりに酷い場合は床などが腐ってしまって壊れてしまうこともあるので注意してください。
これも無理せず工務店さんに頼みましょう。

家具は患者さん自身でも掃除しやすいように動かしていきますが、生活の導線もあるので私の都合や勝手な考えで場所は変えず動かしやすいくらいにしておきます。 


③ベッドメイク

これは患者さんの肌に触れるところなので極力丁寧に行います。

表面の埃を払いながら分かりやすい皺をささっと伸ばしつつ、何枚か重なっているシーツがそれぞれ皺になっていないかをよく確認します。
下のシーツが皺になっている場合は端を固定して逆を引っ張るとキレイに伸びます。

ここでも"志棒"を使うことで伸ばし難い奥の皺も伸ばしていくことが可能です。

折り目がついて癖になってしまっているものも、繰り返し行っていくと少しずつ薄くなりますので諦めずに続けてください。

あと他の掃除でも使えるコツですが、仕上げに端をピシッと揃えると少々の粗は誤魔化してキレイに見えます。


大体こういった流れで掃除を行っていますが、これらを一度でやりきる訳ではなく少しずつ進めていき、徐々に患者さん自身が普段から掃除できるようになることを目標にしています。


残念ながら掃除を続けていっても築年数の古い家ではどうしても消えないシミやキズはあり、それが受け入れられない患者さんもいます。
ですが捉え方が変えればシミもキズも愛着のあるものに変わるかも知れないので、患者さんと人生を共にしてきた家を患者さんが最後まで好きでいられるよう手八丁口八丁頑張りましょう!

こういった事を心掛けていくと鍼灸は適当にやっていてもリピートは貰えますし、患者さん自身も掃除を始めて運動と気分転換になり自然と身体は良くなっていき紹介へと繋がります。


以上、簡単な説明でしたが、もっと具体的な方法を知りたい!"志棒"の作り方を知りたい!という方の為にセミナーを企画中です。

セミナーでは上級コースとして庭掃除編や洗車編を予定しております!乞うご期待!!!

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