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東京の紅しょうが天

 関東育ちが大阪に引っ越して「こんな美味いもん関東にはない」と思った料理もしくは食材が3つあります。

 ホルモンをカリカリに揚げた「油かす」、豚肉のステーキ「トンテキ」、そして「紅しょうが天」。
 紅しょうが天は、薄切りにした紅しょうがを串に刺して天ぷらにしたもので、居酒屋にコレがあったら確実に頼んでいた。しょうがの辛味と梅酢の酸味が酒のアテとして最高だったので。

 で、会社の都合で関東に四半世紀ぶりに住むようになり、これらの味も縁遠くなったなあ、と思ってたら駅前のうどん屋にあったんですわ。「紅しょうが天うどん/そば」の文字が。「おお、紅しょうが天もついに東京に進出か!」と、喜んで頼んだら出てきたのです。なんか想像と違うのが。

 見た目はカップうどんに入ってるかき揚げを真っピンクにしたようなのが。で、味はしょうがの辛味も梅酢の酸味もめっちゃ抑えめ。関西のが「紅しょうが度100パー」としたら、目の前のこれは「紅しょうが度15パー」。

 もうJAROに訴えてもいいレベルかもしらんと思ったよ、私。訴えないけど。とりあえず大阪と同じ紅しょうが天を東京でじっくり探しますわ。

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