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海を見上げれば

貴方の為だけに現れた夕日が
今日も夜に潰されていく。

貴方の為だけに祈る唄が
灯台の光の瞬きに消えていく。

今日の終わりを手で探り
深海へと続く生きる事への渇望が
まだ見つからない。

私の朽ち果てた身体の中
音だけが命を教えている。
貴方から途切れた音を探している。

今日の続きを手で探り
月へと続く道を沈みながら歩いて行く。

私の沈んだ後に見上げた月は青い。
音だけが無く眩しさに目を瞑る。

こんなにも騒がしい命の音が
聞こえない。

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