下妻物語をみた(10回目)

10回目かどうかは正確ではありませんが、とにかく、高校生くらいから節目とわず、ふっと思い立ったとき、何度もみた作品です。

以下ネタバレと思ったこと。

私が大好きなシーンは、
桃子といちごが初めて会うシーン
桃子がBABYの社長と初めて会うシーン
いちごが特攻服を桃子に預けるシーン
桃子のおばあちゃんが桃子に原付を貸すシーン
いちごが桃子について「こいつはいつでも自分のルールつくってひとりでいきてんだよ」的なセリフを吐くところ
などです。
ひととひととの些細なつながり。そこに胸がきゅーんとなる。

人とコミュニケーションをとるのが苦手と自覚している私ですが、というのも、疲労がたまると優先順位であっというまにいちばん下になるのがコミュニケーションの部分だと分かっているので。脳が強制シャットダウン状態になって、会話したくてもうまく出来なくなる。ただ、人のことを見ていないかというと、そうじゃないんです。それが相手に伝わらないとあまり意味ないのだけど。
私は今まで、いちごのような、ぐいぐい来るタイプの子たちにさんざん救われてきた。最初は、ひとの話きいてないし、自分のことばっかり喋るなあーって印象をもつのですけれども、彼女らはこっちを、感じてる。言葉を巧みに操りつつ、身体で向き合ってくれている。利、不利、徳、損、とは反対の何か。ぽっと生まれて、ぽっと過ぎ去っていくもの。私が、伝える術をもっていなくても受け取ろうとしてくれるひとや物があるということ。それを、ぐいぐい来るタイプの子たちに教えてもらったなあと思う。
ひとの世界、生物界とまったく同じで、それぞれ役割があって、ぐるぐるまわってる。必ずある、言葉にはしきれないちいさな役割とちいさな役割の、これまたちいさな関わりに萌えるなあ、と何度も噛み締めたのがこの下妻物語でした。

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