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#エッセイ
長い一日が終わる【恋人が死のうとした④】
スマートウォッチの振動で目が覚めた。
彼の母親からの着信だった。
時刻は午後7時半過ぎ。3時間ほど眠っていたらしい。
彼の母と弟くんが新幹線で名古屋に着いたようだった。
そういえば、どこで会うのか決めていない。家は論外だ。でも、支えがないと歩けない彼は近場でないと無理だろう。
「どうする?」と同じく寝起きの彼を振り返ると、いまだ薬が抜けきってはいない様子だった。それでも彼自身で家のそばのカフェに
スマートウォッチの振動で目が覚めた。
彼の母親からの着信だった。
時刻は午後7時半過ぎ。3時間ほど眠っていたらしい。
彼の母と弟くんが新幹線で名古屋に着いたようだった。
そういえば、どこで会うのか決めていない。家は論外だ。でも、支えがないと歩けない彼は近場でないと無理だろう。
「どうする?」と同じく寝起きの彼を振り返ると、いまだ薬が抜けきってはいない様子だった。それでも彼自身で家のそばのカフェに