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短歌

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受験生による、評論文への、反撃

受験生による、評論文への、反撃

浪人生です!受験生です!げんきいっぱいです!

すいへーりーべーぼくのふね
常夏のひとさし指で弾けそろばん

短歌は作るのですがnoteに載せたり、管理するのが面倒なので作って
そのままどこかへ消えていくものが多いです。

本題からはずれるんだけどせっかくだから最近作ったやつ載せたいです、

⿴⿻⿸

「今日は日が長いからね」と言ったのがなんでもないけど胸に残った

簡単でいいから思想を伝えたい 

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連作短歌  さんぽっぽ

連作短歌 さんぽっぽ

kuromaさんとノルウェイの森に影響を受けた7首です。

ミスがあったので再投稿

連作短歌 高松

連作短歌 高松

カラフルな感情と緊張感の
結んでもつれてほどける短歌

青い傷口まあるいガラスの内側の
小人が持ってるキャンドルライト

めっちゃいい写真撮れたらからこれ全部
短歌にするね 春の電球

望遠鏡 乱反射するさざ波の声がぼんやり
届きゆく店

永久に送信されないそのメール君を殺すぜ
PKファイア

2メートル右の私はトラックに
轢かれて死んでしまう水曜

高松で車を避ける数瞬の
生きたいと思う時間のこ

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連作短歌「葉ね文庫」

連作短歌「葉ね文庫」

葉ね文庫 寄る寄る魔物に名を返す
返し損ねる世界の図書室

音楽家よねずけんしのヤドカリの
宿はここです短歌探して

さんがつの葉ね文庫からのうたごえ
ネオンランプのぼんやりひかる

ラ・カンパネラの前奏を
ふんわり弾くようにして招く歌々

受験生の精神状態

受験生の精神状態

知らずとも デジタルタトゥーに睨まれて 教室の隅女を恨む

目が合っておおよそ君は僕が好き 11月に確かさを得る

のびやかでどうしようもなく迷惑で その優しさにまたのびきって

好きですと短歌なぞる叙情感
その媒体の媒体は布

蜂蜜に群がっていく連続的で惰性的な蟻となります

簡潔な比喩表現など要らぬよな
黒く黒い黒い黒い波

被害者ズラしたくなっていい
am1:23

硝子より 光の通り抜ける

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PONE

PONE

重力加速度の無い世界より
「あっ、今、言の葉が水面に落ちた。」

透青の言葉のように音もせず
指が絡まる 我ら落ち合う

佇むは 水没した町の上
出水ぽすかは何を見ている

妖精とナウなヤングにバカウケの通りすがりのロックンローラー

どうやら食糧側だったから
“1.2の3“のテンポで飛び出して、ほら

思い出も故郷も青も初恋も
全部素敵で砂みたいだ

貴方の作品には正解のない
常にマイノリティー

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初陣

初陣

水たまり 自分を見つめすぎていた
ティファニーブルーのカットカルテ

その愛を例えるのなら 鍋の具を
一緒な靴で買いに行きたい

別に君は、砂みたいな顔の私を触れて確かめてみてもいい

バスの中『よく笑う人』と答えると
共感しつつ 笑うおんなご

どこからかくすねておいた名言を
普通の声で言う人もいる

切望を 刃に秘める Crocus
胡蝶のように 舞えピルエット

美しく踊り狂える Amary

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あくる日

あくる日

ニコチンの乱れぬ瞳の箱は歪で
明日は誰とそれをひしゃげる

モノクロの雨さえ降れば
七色のレンズから見る空は藍色

いつもより10分遅くの登校で
一人で一人で自転車こげる

近い道より好きな道
遅れなどもはや気にせぬ登校ポリシー

並びおる自転車確認
体育の先生見つけて気まづくなりぬ

第一に朝日差し入る窓辺から見えし風景 紅一点

like a fire 朝日ともみじ
8:40に透明な風一つ

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