見出し画像

【アダム・ジョーンズ来日記念】シアトル・マリナーズ 迷トレード列伝#1

2019年12月10日、プロ野球界に衝撃のニュースが飛び込んできた。オールスターに通算5回、ゴールドグラブ賞に通算4回選出され、MLB通算で282HRを放っているアダム・ジョーンズがオリックス・バファローズと複数年契約で合意したと報じられた。

これにはMLBクラスタも度肝を抜かれた。昨オフ、ボルティモア・オリオールズをFAとなり、歴史的な厳冬に見舞われたFA市場で契約交渉が難航し、結局3月になってアリゾナ・ダイアモンドバックスと1年300万ドルの格安契約を結ばざるを得なかったことを踏まえても、まさかジョーンズが来日するとは誰も予想していなかったのが正直なところだ。私自身も今朝起きて、ニュースを聞いた時には驚いた。

そしてふと、「また元マリナーズがNPBでプレーするんだなあ」と思った。

MLB通算14年間で輝かしいキャリアを築いてきたジョーンズであるが、実は彼はマリナーズでMLBデビューを果たしている。と同時に、全てのマリナーズファンがジョーンズを見て思い出すのは、あの忌々しい2008年のトレードのことである。

ここから先は

2,767字 / 1画像

¥ 100

たくさんのサポートを頂き、ありがとうございます。とても励みになっています。 サポートでシアトル・マリナーズを救うことはできませんが、記事を書くモチベーションは救うことができますので、少しでも記事を面白いと思って頂いた際にはぜひお願いします。