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夏まとめ

・新バンドで初めてライブをした
・初めてフジロックに行った
・初めてソニックマニアに行った
・初めてサーフィンをした
・初めて肉離れをした
etc

大学一年生レベルで、初めてが連続していた夏も、ようやく終わろうとしている。※大学一年生って初めてが多いイメージだけど、そんなことあるよね。初バイト、初彼氏/彼女、初体験、初旅行、初運転、初サークル合宿。私立文系は馬鹿で楽しそうでいいねー?僕も私文だったが。大人になってから苦労するぞ。え、今の学生はちゃんと勉強してるって!?じゃあ、悪いのは僕らだけだったんですね。。((((;゚Д゚)))))))

僕は夏が好きである。夏になるとなんとなく「何か良いことが起こりそうな感じ」「アニメのオープニングっぽく疾走していけそうな感じ」がするではないですか。僕はその感じが大好きなんです。

ただ、夏が長すぎるのも良くない。今年はめちゃくちゃ長かったですね。。エヴァンゲリオンの常夏の世界も、涼宮ハルヒのエンドレスエイトも、長すぎる夏は抜け出す対象になり、「冬もやっぱちょっと捨てがたかったなー」という思いを呼び起こす。(嘘。寒いの嫌い...🥺

6月にはありがたいと思った半袖Tシャツも、♪今となればー顔のー割にー小さな胸やー少しー鼻にーかかるその声もー数え上げりゃーキリがないんだよってことで!(SUSURU風)、本日も終わりなき仕事とバンド活動で精神を削り、あげくには調子に乗って砂浜を走ったら肉離れを起こし、ボロボロのまま報われずに人間いつか死んでいくんだなってことを実感した夏が終わっていきそうです。
♪夏の終わり〜

今回、新しいバンドで出した曲で「She Through」という曲があるんですが、前に酔っ払った勢いで歌詞や曲の世界観を膨らませて詩を書いてみました。一部の知り合い以外誰も読まないでしょうが、せっかくなので公開してみます。曲の背景にある世界観は、ただのキラキラ★青春ではなく、もっと青春の暗い、陰気臭い側面にフォーカスを当てたものです。僕もかつては陰気臭い人間として青春と向き合っていました。今もあまり変わってません。(変われよ、、)

「She Through」

お弁当を食べた後の眠気がやってくる時間。この瞬間はまばたきが始まってから終わるまで、果てしなく続く。それはどこまでも続く永遠であり、何気ない一瞬でもあり、その間に隣の席の男の子は訳知り顔の大人になるだろう。
源氏物語を開いたアイツの後ろ姿に、ワタシは突然胸が苦しくなった。

あさきゆめみし、あさきゆめみし、あさきゆめみし僕たちは。

その瞬間は何度も繰り返しやってきた。イルカが遊ぶプールの夢の中でも。狭心症ではないかと始めは疑っていたが、それは疑いようもない現実であることが心に微弱な風として感じられた時、私は将来、私が私として大人になることがきっと辛いくらいに実感として湧くことになるであろうことを予感した。

まだ染め上げし前髪の、まだ染め上げし前髪の、まだ染め上げし前髪の。

アイツは永遠にチューハイではなくコーラが似合う人である。タバコではなくチュッパチャプスが似合う人である。周りからは変なやつだと笑われているが、私だけにはわかる。アイツは恐らく他の人間とは違う。サイダーを開けて、その炭酸が全て弾けてしまうまでの、無数に弾けていく気泡の数々の中。また、私が今乗っている深夜タクシーが鳴らしている、タイヤが轢いていく石が鳴らす、本当は一粒一粒あげている悲鳴。そういった簡単には判り得ない音の中に光る、「揺るぎないもの」に対する実感を、ワタシはこれまでの自分の人生への飢餓感から、希求してきたのだ。アイツは恐らく、ワタシにとってはそういう存在である。その喜びと哀しみにアイツは似ている。この感情は憧れでもなくて、嫉妬でもなくて、悲しみでもなくて、喜びでもなくて、なんと言葉にしてみたら、燃え尽きるのだろうか。どうしたら今の自分から消しさってしまえるのだろうか。ずっと忘れてしまいたい。いや、それはきっとワタシが望んでいようがいまいが、もうじき泡のように消えてしまうのだ。結局、10年後のワタシでは捕まえることのできない輝きが感じられるから、ワタシの中で「エイエンオブユース」という名の学術標本にひっそり隠しておこうと思う。それでなんとなく誰もみてない路を走っていこうと思う。

ワタシは、ワタシの世界では許されていない煙草(ライターはアイツがくれたやつ)を、塗ったばかりのグロスがテラテラと光る唇に咥えて、プールサイドに向かうことにする。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
病める時も健やかなる時もまたよろしくお願いします。最後に僕が好きな夏にまつわるキャッチコピーを紹介します。

ナイフで切ったように夏が終わる。
(パルコ/長沢岳夫/1982)

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