かわいい時計と言われた腕時計を修理に出したって話

アレです。
「覆水盆に返らず」ってヤツです。
私は声を大にして
「腕時計は洗濯機で回したらアカン」
もしくは
「洗濯機に服を入れる前にはポケットを必ず確認しなければならない」
と、言いたい。

先日。
友人から、かわいい。と言われた腕時計を洗濯機で洗濯してしまった話の続きです。
数日前の私の投稿にその辺りの事を投稿しています。

水没した腕時計を、焦りながらビビりながら震えながらも、分解・乾燥・注油を「やれるだけやった。後はもう分からん」所までやってみた私。

機械式、それも手巻きでゼンマイを巻き上げる機械式腕時計。
メイドインSWISSの頼れるヤツ。
精密オブ精密機器。
当然ながら私には作れない。
そんな頼れる精密機器を洗濯機で洗濯して水没させた私。
応急処置は素人が手を出せる相手ではなかった。

その後ついに時計が止まり、ゼンマイも巻き上げられなくなってしまいました。

オワタ…

急いで家から遠いけれど「某有名な時計メーカー」に長らく勤めていた方がいらっしゃるお店に腕時計を持っていきました。

私「実は腕時計を洗濯機で洗濯してしまいまして…」
お店の方「え?あ、え?洗濯?洗濯機で?」
私「はい、ジャケットのポケットに入っていまして…」

それはもう「何やってんだお前」な空気がビュンビュン伝わってきます。
震えながら私は聞きます。
私「お見積りをまずは頂きたいのですが…」
お店の方「オーバーホールになるから、かなり高いと思いますよ。職人が見てからですね。また連絡いたします。」
私「あー…よろしくお願いします。」

「おい。聞いたことねぇけど。そんなマヌケな話」
そんな空気を振り払い、逃げるように店を後にする私。

かわいい腕時計だから、これからも時を刻んでほしいものだなぁ。
楽観のような、解決できるなら解決したいと、ふんわり思っていた私。

先程お見積り額を知りました。

私「…!!!!!!!!」

それはもうそれはもう。
いい時計が数本買えるような金額でした。

腕が確かな職人さんが
「よっしゃ見たろ。え、なんコレ…いや、なんとかするけども…いや、でもコレさ…」
と、諦めのような本気を出してくれたような額でした。

直してほしい。
でも、かなりの額。
悩む私。

震える私「あ、ちょっと色々と確認してから折り返させてください…」

さぁ、どうしたものか。
脳内で緊急会議が開かれます。
私「まずは現実を受け止めよう」
私「ちょっと受け止められないなぁ…」
私「質問をしても?」
私「どうぞ。」
私「直す気はありますか?」
私「あります。」
私「冷静に考えて依頼できますか?」
私「できません…」
私「覆水盆に返らず。でしたね…」
私「それな…」

教訓
大切なモノは大切に扱わなければならない。
そしてNakasoneには高価なモノを持つ資格が無い!

皆様が丁寧な日々を送れますよう、ささやかながら願っています。
今夜は枕を濡らすと思います。
ではまた。

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