呑気な待ち合わせ
ある日、母は北海道に住む叔父を羽田空港まで迎えに行くことになり、待ち合わせをしたそうです。
遠いからと同行を頼まれた私は、当日、母と会ってから待ち合わせ場所を聞いてびっくり⁉️
母: 1時に羽田駅よ。
何年か前にも迎えに行ったことあるし。
私: えっ?待ち合わせはそれだけ…たったの?そう。。。か
改札口なのか、店なのかも無し。そもそも、羽田と名のつく駅名もたくさんあり、飛行機に乗り慣れない私は、聞けば聞くほど不安になってきました。
すでに、叔父が北海道から乗る飛行機は飛んでいる時刻だから連絡はつかないし…
こりゃ無理だな…地下鉄を乗り継ぎ、羽田に向かいながら、きっと叔父には会えないだろうと確信するようになりました。
80代の老人二人が、それだけの情報で会えるわけ?と、いい加減な待ち合わせをした母を責めました。
羽田に向かいながらイライラが爆発した私は、自分の腕時計が外れて落ちたことにすら気付かなかったほどです。
で、結局…
母がたぶんこの駅だろう、という駅で降り、叔父に電話。すると、
叔父:喫茶店にいるよ。
母: じゃ見えるとこにいてね。
そんなやりとりをしている母について行ってみると…
なんと数分後に、駅構内にある喫茶店の窓越しに、手を降っている叔父の姿が!無事会えたのでした。
恐るべし…。この老人たち…。
私の方がおかしいのか???
混乱するやら、ホッとするやら、胸を撫で下ろしました。とにかく心配は、私の一人相撲だったのです。
まったくこの二人の力をみくびっていたのは私の方でした。
母を責め立てた罰当たりな私は、その代償に大事な腕時計を無くした、痛い思い出になりました。
私には到底できない、母と叔父の『呑気な待ち合わせ』でした。(おわり)
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
今日は、最近お気に入りの詩を紹介させてくださいね。
幸せについて考えさせられたオビエルタヌキさんのつぶやきです♡
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